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その「貫禄」、「落ち着き」は、疲れ?

いくつになっても「貫禄」というものが身につかない。何十年もコピーライターとして働いているが、ベテランという言葉が本当に似合わない。存在に重みがなく、フワッと軽い。

存在が重々しい人は、口も重い。打ち合わせなどで、重々しい人がたまに発する一言は周りをハッとさせ、なるほどーと唸らせる。
しかし、私のようなお調子者は口を閉じていられない。ペラペラとしゃべると言うが、まさに発する言葉が紙のごとし。あー軽い。「参加してもらうと、打ち合わせが明るくなって楽しいです!」などと言われて喜んでいるのだが、それでいいのか?

この間、仕事で撮影の現場に行ったのだが、クライアントの女性がものすごく「貫禄」があった。まだ、30代前半だと思うのだが、すごいラスボス感。太っているわけではないが、座っている姿がどっしりしている。重々しいのだ。私の方がすごく年上なのに、敬語を使ってしまうし、なんだかハイハイいうことを聞いてしまう。

なぜ?いったいこの落ち着きはどこから来るんだ?と考えていたら、

「人は歳とったくらいで成長なんてしません。おっさんが落ち着いて見えるのは元気がないからです」

という言葉をふと思い出した。これは、確かリリーフランキーさんが言っていた言葉のはず。うん、この女性は落ち着いているのではなく元気がないのかもしれない。疲れていて、おしゃべりする気になれないのかも。激務なのだろう。そして、しばらくしてわかったのだが、昨日から腰痛がひどいらしい。それで、どっかりと座っているのか・・・。
ガンバレ!まだ、「貫禄」なんてつかない方がいいと思うよ!


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