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主人、旦那、夫どれもしっくりこないのだが

結婚して何十年も経つが、いまだに人と話しているときにこの相方のことをなんと称していいのかわからない。これについては非常に困っている。

まず、「主人」は絶対にない。なんだろうこの上下関係が歴然とした嫌な言葉は。「主人」の対義語は、「主婦」「奥様」「家内」などらしい。どれも女の人は家にいることが前提の言葉である。それに、「主人」の対義語って、やっぱりどう考えても「使用人」だろうと思う。昔の言葉なので怒っても仕方がないが、結婚相手のことを呼ぶ名称としては、もうそろそろ完膚なきまでに滅んでいいと思う。

「旦那」については、雇用主という意味合いがあるため、これにもかなり違和感がある。だが、現状「ダンナ」と呼び捨てにすると、ぞんざいというかカジュアル感のようなものが出るため、友達と話をするときには割と使用する。でも、嫌々ではある。

「夫」の対義語は「妻」で、これについては男女の優劣がなく公式な場で使っても問題がないらしい。が、それだけに堅苦しく、普段のカジュアルな会話で「この間、私の夫がねー」などと使うとなんだか恥ずかしい。なんか、変なセレブ感が出て気持ち悪い。

あと、知識人と呼ばれる方などが相手をパートナーと言ったりするのを見かけるが、自分が使うとなると難易度が高すぎる。親しい友だちに「パートナーの話なんだけど」などと語っているところを想像するだけで、わームリムリムリと叫び出しそうになるほど猛烈に恥ずかしい。

いくつになっても最適解が見いだせないが、今のところ最も穏便なのは「ダンナさん」だろうか?でもなあ、納得できない。ああ、そろそろいい言葉が現れてほしい。誰か作ってください。



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