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学生時代の1人旅の話

最近は趣味が「旅に行くこと」と言っていいのか分からないくらいには旅に出かけられていないんだけど、学生時代は1人旅を愛しお金を貯めて海外に行くことを繰り返していた。(今は結婚して子供がいるので、1人旅なんていう贅沢は絶対できないし妻にお願いする勇気もない)

今回話したい内容が、1人旅の話。

1人旅に行くまではそもそも旅行を1人で行く概念はないし、旅行も好きではなかった。友達といつ行くか、どこ行くか、何持っていくか、予定を立てるのが苦手だった。家族旅行も基本お留守番してたし、家族旅行で初海外行った時も終始帰りたいを連呼していた(父母よ、ごめんなさい)

そんな私がなぜ旅を愛し、1人で放浪するまでになったのか。

私は大学受験に失敗をした。大学への進学自体はできたが、第8志望で唯一合格した大学に進むことになった。特に絶望的だったのが通うキャンパスが法学部のみのキャンパス(法律の知識全部忘れた。。)であり、メインキャンパスではなく、サークル活動がほとんどなかった。ただでさえ、行きたい大学に行けなかったのに、さらにキャンパスは法学部のみでほとんど男しかいない、、、オレンジデイズみたいな青春はないんだな、、、と入学当初絶望的な気持ちになっていたのは鮮明に覚えている。

決して高学歴の部類に入らない大学でサークルもやらずにバイトだけをこなす日々を過ごしていたらきっとどこも就職できないな。。と思っていた頃、ある1本の映画を観た。

大学生がカンボジアに小学校を建てるために奮闘する映画だ(説明がざっくりすぎてごめんなさい。)自分と真逆の生活を送っている登場人物を羨ましく思うと同時に、カンボジアについて興味を持った。そしてなんとなく現地を見たいと思った。何故かこの時の行動力は凄まじく、どうやってカンボジアに行くかひたすら調べて、結果としてスタディツアーに参加することとなった。これが家族以外と行く初めての海外旅行であった。

カンボジアはとにかく刺激的であった。塗装されていない道路、生野菜や水には気をつけないと行けない、トゥクトゥクという乗り物、物乞いをする子供達と、日本ではなかなか体験ができないことばかりで驚きばかりであった。その時に思った、もっと世界を知りたい、この大学生活で色んな海外行きたいと。

これが1人旅を始めたきっかけです。

大学生活で結果として17カ国を旅してきた。アジアから中米やヨーロッパと幅広く旅をした。(別記事で各国の旅の記録残します)

1人旅を通じて、行動力がとにかく身に付いたと自負しており、ネットの情報だけを鵜呑みにせずに現地に行き、現地の文化に触れ、現地の人と話をすることで自分だけの世界が見えてくる。これは仕事にも活かされ、とにかく現場を知る、取引先のとこへ積極的に出向き会話をする。当たり前なことことだが、旅を経験していなかったら自分は出来なかったかもしれない。

また1人旅の良いところは、旅中は自分の心と向き合うことができる。なかなか他の人と会話をする機会が少ないため、自分の心と会話をする。俺は何がしたいんだ、何を求めているんだとゆっくり対話をすることで自分が求めていることが分かってくる。

旅中に感動したことなどを人と共感できないのは寂しくない?と聞かれることがあるが、1人でいると自分が絶景を見た時などに対してどんな感情に浸っているのかゆっくり感じることができるのが私は好きであった。後は、自分が主人公になった気分になれるのも1人旅の醍醐味だと思われます。

色々なトラブルに遭ったがその度に自分を強くしてくれた。旅のおかげで自分に自信がついた。旅は娯楽に過ぎないのかもしれないけど、人によっては価値観や性格だって変えてしまうくらい大きいことなのかもしれない。

社会人になって安定を求めるばかりで、学生時代に求めていた刺激、ワクワク感が減っているなと感じる今日この頃。そろそろ旅に出ようかな。


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