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【覚悟のクリエイティヴ】映画監督はどこまで闘うのか

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アーティスト情報局:太一監督
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日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、
監督がスタジオから発する生存の記
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そこで、日本に入っていないニュースをお知らせしておこう。

■ 最新国際ニュース:イスラエルのドキュメンタリー映画監督が語る、危険性、皮肉、そして自分自身の消耗について

アヴィ モグラビ監督は、2004年以来、占領地での生活に関する証言を集めて公開する内部告発団体「ブレイキング・ザ・サイレンス」の役員を務めながら、似たようなテーマをしばしば異色の映画で追求してきました。最新作『The First 54 Years - An Abbreviated Manual for Military Occupation』を携えて、ベルリンを皮切りにニヨン、ニューヨーク、そしてトリノと映画祭を巡っていることからもわかるように、モグラビはどちらか一方の道を歩むよりも、もう一方の道を歩むことを歓迎しているのは間違いない。

「今週行われたトリノ映画祭のマスタークラスで、「Breaking the Silenceは、イスラエルで最も嫌われている組織でしょう。「この組織は、首相から始まって、多くの攻撃を受けてきました。右翼団体が我々の組織に潜入し、違法行為や裏切り行為と思われる活動を撮影するためにボディカムを装着していました。イスラエル議会では、「沈黙を破る法」として知られる2つの(敵対的な)法律がすでに立法化されており、新聞ではそのように呼ばれています。"

「ありがたいことに、誰も怪我や身体的攻撃を受けていません」と彼は続けました。「しかし、私の映画が公開されようとしたとき、私は自宅の外に監視カメラを設置しました。でも、私の映画が公開されようとしたとき、私は自宅の外に監視カメラを設置しました。

トリノでの講演に参加した人々は、この言葉の中に、モグラビの作品の特徴となっている、怒りと衝動が入り混じったようなギャロウズ・ユーモアを感じたようだ。「私は真面目な作品よりも、皮肉の効いた作品の方が落ち着きます。「そこにあるものを見るために皮肉を言う必要はありません。難民によって、難民のために設立された国家が、他の民族を抑圧するようになったら、それは皮肉なことです。難民のために設立された国家が、他の民族を抑圧するようになったら、それは皮肉です。同時に、ある人は他の人よりもこの種の皮肉な衝突を見る傾向があります。

その代わりに、監督は内向きになり、カンヌ国際映画祭で選ばれた「Avenge But One of my Two Eyes」、ヴェネツィア・ホライゾンズで上映された「Z23」、そしてベルリンでプレミア上映された今年の「The First 54 Years - An Abbreviated Manual for Military Occupation」などのブレイク作を生み出した、コミカルな自己反省のトーンを作り上げました。

「私は自分の映画に参加する傾向があり、映画を自分自身のメイキングにしたいと思っています。私は自分の映画に参加する傾向があり、その映画を自分のメイキングにするのです」と説明してくれました。この映画には、私が伝えたかったストーリーだけでなく、映画的にも倫理的にも、この角で現実に出会うという決断に伴うすべてのジレンマや複雑さが含まれているのです」。

監督は、ある現実の複雑さをよりよく表現するために、演劇のワークショップや直談判、舞台の再現など、ある程度の作為を用いることが多く、自分が流した血を受け入れる元兵士を描いた「Z23」では、文字通り歌い出しました。

「私は共犯者となり、映画の中で暗殺者に庇護を与えてしまった」とモグラビは語った。「私には多くのジレンマがありました。映画を作る上で、証言を集める上で、私の役割は何だったのか?沈黙を破る会の一員として、文化人として、政治活動家としての私の役割は何だったのか?これらの問題を解決する必要があったので、ブルースを歌うことにしました。つまり、ドキュメンタリー作家のブルースを歌うことにしたのです」。

今日、彼は自分が別の音を奏でていることに気付きました。「ここ数ヶ月は、COVIDが許す限り、狂ったように旅をしています」とVarietyに語っている。「ここ数ヶ月、COVIDが許す限り、狂ったように旅をしています。これが今の私の生活です。Q&Aやマスタークラス、自分の作品の分析などで、とても疲れています。自分のバカさ加減にすっかり疲れてしまうこともあるんだ」 - DECEMBER 04, 2021 VARIETY -

※ 後述にて、解説させていただく

■ 太一(映画家):アーティスト業界情報局 × 日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、 監督がスタジオから発する生存の記