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【コラボレーション】業界を建造するアーティストの存在

かつてなく芸術への意識が高まっている現代にアーティストは、傍観している場合ではない。今アクションを起こさなければ、生涯の悔いとなる。このトピックでは、「行動の起こし方:具体」を、知ることができる。目先の“足踏み企画”に日々を浪費しながらそれでも活動している気になろうと自分に嘘をついているアーティストの、ために書く。

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アーティスト情報局:太一監督
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日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、
監督がスタジオから発する生存の記
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『 ゼロから1なんて、生めない。 』

アーティストに求められている幻想の一つに、“無から作品を生む”というものがある。そんな天才がいるとは想わない正しくは、「誰も気付かない無駄を価値化する能力」である。一般人と企業からはあたかも、無からオリジナルを生んだように観えるだろうが国際的に著名な巨匠とて、“完全オリジナル”な存在など、独りもいない。堂々文字化してしまえば、全員がパクっている。だが人類はそれを“文化”と呼称して肯定しているのだから、良しとする。

そこに気付けばその先に迷いがあろうはずも無い、どんな「無駄」を注力して「価値化」するかに人生を賭すればいい。その決意、その作品、強くある必要はない。いかにしなやかに時代に寄り添い、いかに鋭利に未来を刺し貫くかで価値が決まる。

アーティストが生む価値は必ず、他ジャンルの影響を受けている。ついに近未来を突いたその温度をこそパクリ元の“他ジャンル”に還元すれば、義理は果たしたと言えよう。なにしろそのアクションこそは、「新たな業界の建造」なのだから。

そこで、日本に入っていないニュースをお知らせしておこう。

■ 最新国際ニュース:「アート×ファッション」アーティストとデザイナーのコラボレーションが生み出す新しいスタイルとは

アートの世界が国境を越え、あらゆる文化に目を向ける中、さまざまな種類のコラボレーションを調査した。「アート×ファッション」「アート×音楽」「アート×サイエンス」「アート×フード」「アーティスト×アーティスト」などだ。

アンドリューは10年ほど前から、グッチオ グッチの“Gのロゴ”を、壁や服、家具、ゴミ箱などにスプレーするグラフィティに取り入れ始め、ある効果があることに気づいた。「グッチのシグネチャーである "G "をつけただけで、ゴミ箱の横で写真を撮ってくれる人がいるのは魅力的だと思いました」

グッチ ゴーストは、彼がかつて言ったように、ブランドが彼を訴えるか、彼を雇うかのどちらかになるまで、それを続けるだろうと考えた。2016年、グッチのクリエイティブ ディレクター、アレッサンドロ ミケーレは、秋のコレクションのコラボレーションに彼を招待し、彼にスタジオを提供し、最終的にはワールドツアーを行った。最近もアンドリューは、アート(とNFT)を制作している。

「Vogue」誌は、「1930年代にアーティストが、“アートとファッションのコラボレーション”を発明した」と提唱し、「皮肉なことに、ハイマテリアルとローマテリアルのミックス、そして彼らが先駆者となったマルチメディアのプロモーション素材は、今日でもアーティストやデザイナーに使われている」と付け加えた。 - SEPTEMBER 08, 2021 ARTnews -

『 ニュースのよみかた: 』

「芸術」と「ファッション」のコラボを発明したのはアーティストであり、そのテクニックとマーケティングは現在も有効だ、という記事。

「優れた芸術家はまねをし、偉大な芸術家は盗む。」とは、ピカソという有名人の言葉である。擦り切れた下着姿で創作に没入している風を取材させた彼は一方で上質なファッションに身を包み、豪邸で射撃を楽しんだ。

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一流のアーティストとは、「作品」と「自身」を同率に高めることができた「ブランディング」のプロフェッショナルのことである。

『 実現した嘘は“事実”になる 』

リチャード ブランソン、スティーヴ ジョブズ、イーロン マスク、ジェフ ベゾス事業家の誰も彼もが、確証のない“嘘”を公言し続けて果てに事実としている。だがアーティストは“目標”を掲げることにすら躊躇いを持つ。

だがそれ、僅かにここ60年間に発生した症状なのである。芸術華やかなりし盛期ルネサンスからアメリカ独自とされる抽象表現絵画の対等にまでもまるで戦闘かのように、アーティストは声を発し、主張し、己の価値を誇示しつづけたのだつまりは、「公言こそがアーティストのスタンダード」である。

ここ「アーティスト情報局」にいる国際標準に精通している皆さんならばこそ、アーティストの決意を公言されてはいかがか。

ことわたしならば、「映画界の頂点に君臨する監督となる、埋もれる才能にスポットを当てる“魔法使い”になるために。」以外の人生活動はすべて、その為の準備だ。“評価”を待とうとは想わない、自ら進む。手段は選ばない。

『 業界には“天井”がある 』

覚悟の精鋭が人生を賭けようにもそこまでの覚悟と努力があれば既に、“天井”は観えているはずだ。しかもそれは恐らくに、貴方が望むほどの輝きではない。それ、どの業界のメダリストたちもが感じている矛盾なのだ。

“業界の頂点に立つ”という行動は、「新たな業界を建造するための準備」に過ぎない。本人の希望や意思は関係が無い自動的に、運命が手を引く。業界の頂点に立ち、「ブランド」という魔法を手に入れた貴方は同様、運命に手を引かれた“異業種の同志”たちと出逢うことになる。

天井に遠慮して、自身を調整してはいけない。

『 業界建造 』

業界の頂点で魔法を手に入れた精鋭の多くが、他業界の同志と共にコラボレーションを実現する。それが、「新たな業界」の誕生である。

新たな業界は両者の勢いと最先端を持ち寄り、時代を推し進める。

壮大なファンタジーを語っているとお想いだろうか自身で調べてみるといい実に、“すべての業界”は、当時数名の異業種からなる精鋭によって発足されている。僅か“数名の精鋭”さえいれば、どんなに大きな業界も、建造が可能なのだ。なにしろ各位こそは、魔法使いなのだから。

『 編集後記:』

“正直な嘘つき”は、正直者なのではないかと想っている。

良識と理想で完全武装した企画書を握らされる度に、もやもやする。このご時世に旅程まで設定してくれようとするのが、なお怖い。敬愛する国際ジャーナリストの巨匠に倣いわたしは興味さえ在らば自ら、24時間以内に世界中のどの街にでも出向く。

「事業モデルはスカスカで資金ゼロ、でもこのアイディア知ったら太一監督、嫉妬しますよ。観ます?」そんな言葉になら是非、のりたい。そこまで正直になれずともせめて、“気持ちのいい嘘”に巻かれたい。

「こないだ、拾ったんすよ大江戸線の上り階段でビットコイン。」とか言う人間に、「“上り階段”ってどこだよ」などと返す日々を送りたいのだ。

正直をみつめて理想を求めつつ、映画製作の現場へ帰るとしよう。では、また明日。

■ 太一(映画家):アーティスト業界情報局 × 日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、 監督がスタジオから発する生存の記