薄い光

浅はかな知識、僅かな人生経験上
絶望、失望の類を雄弁に語れるほどのヒトではないけれど
例の識別コードで読み取られてしまうほど
簡単な風体をしてはいない

難解、読解、つかみ取った外勢の真偽はどうだい
愉快、痛快、選び取った大勢は真摯か、どうだい
異物混入禁止のその世界
居心地はどうだい

薄氷を渡るようなものだよ
希望なんてものに希望するのは
じゃあどうすればいいのかなんて
知ったこっちゃないんだよ
こっちだって薄氷を踏む日々なんだよ

好きか嫌いかの二極分岐点でさえ迷い始めている
苦か楽かの選定心理さえ揺らぎ始めてる
こういった常態では駄目だと自覚しながらも
自戒することは避けているような
そのようなヒトであるので
同じくしているヒトが多数派を望んでいるヒトでもあるので
個体識別番号で呼ばれることも
どこかで厭わなくなっている

だからか
何を食べて何を飲んでも吐き気しかしない。

薄氷を渡るようなものだよ
希望なんてものに希望するのは
じゃあどうすればいいのかなんて
知ったこっちゃないんだよ
こっちだって薄氷を踏む日々なんだよ
少しでも厚みのありそうな場所を選ぶ
薄い光をたぐる、生きる。

『薄い光』

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