威風と堂々

振り切れるまで音圧をあげて
気が狂うまで歪ませた音で
この世界、で認知される全てを
さっ。と

高層ビルはいつか太陽に溶ける
通勤電車はどこかの車庫に入る
哀しみは誰かの幸せの贄となる
トンネルの先には雪国があったりする

右から左へ、上から下へ
留まることは許されない
云い逃すな、聞き逃すな、触れ逃すな
今、そこに
さっき、そこに。
意味から意識へ、声から肌へ
纏まることは許されない
云い逃すな、聞き逃すな、触れ逃すな
今、そこに
さっき。そこに。

擦り切れるまで咽頭を捧げ
気が狂うほど書き溜めた文字で
この世界、で認知される全てを
ふっ。と

ノルウェーの森はいつか月に燃える
七つの海は麦わら帽子で掬われる
憎しみは誰かの笑みになる
センセーショナルな未来は痛みとある

右から左へ、上から下へ
留まることは許されない
云い逃すな、聞き逃すな、触れ逃すな
今、そこに
さっき、そこに。
意味から意識へ、声から肌へ
纏まることは許されない
云い逃すな、聞き逃すな、触れ逃すな
今、そこに
さっき。そこに。

右から左へ、上から下へ
留まることは許されない
云い逃すな、聞き逃すな、触れ逃すな
今、そこに
さっき、そこに。

一理の風。

『威風と堂々』

お目通しいただきありがとうございます! 詩が育む言葉の生命力と ネットビジネスにおける作家およびクリエイターの生き方を学び中です!詩のマガジンとは別に 得た情報・知識・解釈案も掲載していきます!