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世界の終わりに魚とダンス




どうも。



木曜担当の、そーかいです。




「朝」と聞くと、
僕の頭の中には2つの曲が思い浮かびます。

どちらかの歌詞について考察しながら、
「朝」に対する想いを
書き連ねようと思っていたのですが
二者択一が苦手なぼくは、
「どっちも書こう」と2秒で決断しました。






夕陽が僕を起こして深い海に沈んでいく
僕の好きな夜がきて暗い部屋で一人きり

花束持って出掛けても世界はいつも静かで
椅子に座り星を見ると一人で家に帰るんだ

朝 夜の繰り返し
寂しくて空を見上げてみる
朝 夜の繰り返し
朝に眠る夜と夢をみる

僕の中にいる悪魔 今夜は僕と遊ぼうよ
僕の中にいる天使 今夜は僕と遊ぼうよ

僕が「今」を起こして
「過去」を眠りにつかせる
「未来」は部屋に来ないから
僕が迎えに行かなくちゃ

朝 夜
朝 夜

朝 夜の繰り返し
寂しくて空を見上げてみる
朝 夜の繰り返し
夜に眠る僕の夢を見る

朝 夜
朝 夜

もうすぐ僕の部屋に太陽が来る
もうすぐ僕の部屋に太陽が来る


by SEKAI NO OWARI from 『白昼の夢』




ぼくは、根っからの夜型です。


めちゃめちゃ早く起き、
誰もいない学校のグラウンドで遊んでいた?
(本当に何していたか覚えていない)
小学生の一時期を除き、
(6:30に起こして、とおじいちゃんに頼み
 7:30に起きた自分に絶望し、
 泣きながらおじいちゃんを怒ろうとしたら
 時計の見間違いで、普通に6:30だった。
 ぐらい意味不明な時期。そーかいバグ期。)
ぼくは、朝起きることがとても苦手である。



この曲の好きなところは、歌詞以外にもある。


とても優しい、オレンジ色の雲を纏った
深呼吸のようなシンセ?(分からん)の
メロディーと、深瀬さんの「あさぁ よるぅ」の
エンドレスな呼応である。


そして、ドラムによる突然のリズムチェンジからの
軽やかな「あさぁ〜♪ よるぅ〜♪」は、
どこか無理をして、
「明日」を楽しもうとしている
深瀬さんの美しい虚しさを描いているようで
本当に良い曲なのである。




どうでしたか?



(セカオワの「最も人気のない曲」として、
 メンバーがラジオで話していたことを
 今日知ったぼくはなぜか清々しい。)





では、もう1つの曲の話に移ろう。



あとどれくらい僕は深く潜れるだろう
何気なく見た窓の外はまだ夜

あとどれくらい僕は深く潜れるだろう
眠りの中で迷うように泳ぐ

ほら 朝が星や月を食べてく
今 夜がそれに気がつく
表と裏
表と裏
面白くない朝日が染み込む

あとどれくらい君と深く話せるだろう
消し忘れてたテレビの中には海

あとどれくらい君と深く話せるだろう
床に寝転び背泳ぎをしてた

ほら 朝が海や空を食べてく
今 君がそれに気がつく
表と裏
表と裏
隣り合ってた表と裏

僕らは朝に船を浮かべる
いつか そういつかそれで旅する
表の歌
表は裏
隣り合ってた水面と空
表と裏
表と裏
面白そうに朝日を眺める飛び魚になる


   by サカナクション from 『朝の歌』




サカナクション大好き芸人のぼくは、
サカナクションを語り出したら止まらない。



この『朝の歌』のすてきなところ、
それはボーカル山口一郎さんの人間性である。


山口さんも、根っからの夜型であり
楽曲制作期間を「潜る」と表現したり、
「夜を乗りこなす」(←別曲の歌詞)など
サカナクション=夜
と言っても過言ではないほどの
夜に生きてきた人間であり、その山口さんが
「朝」について歌うということは、
ただ「朝」という時間帯を
切り取っているのでなく、
「夜を通り越した朝」を
健気に説いているのである。



どうしても皆さんに聴いて欲しかったが、
YouTubeには違法アップロードしかなかったので
掲載をやめておく。



「サカナクションは暗い曲が多いからね」



山口さん自身が語っていたように、
表現的には「裏(=夜)の歌」が多い
サカナクションが、

僕らは朝に船を浮かべる
いつか そういつかそれで旅する
表の歌
表は裏
隣り合ってた水面と空
表と裏
表と裏
面白そうに朝日を眺める飛び魚になる

「朝に船を浮かべ」、
「いつかそれで旅する」
それは「表の歌」だよ。と。

つまり、

「表の歌」=『朝の歌』なのである。


大衆的な音楽、売れる曲も
歌っていけるよう闘っていくんだという
サカナクションの意志。
(『新宝島』が大ヒットした背景には、
 苦悩が多かったようです)



これからも、魚民として
一生ついていこうと思うし、
ぼくはサカナクションを超えたい。






あぁ、夜が好きだ。






文:そーかい







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