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チームづくりのファクト

あけましておめでとうございます。

新年一発目のnoteは、Knowledge Work CEOの麻野さんの著書
「THE TEAM」を読んで感じたことで始めたいと思います!

帯でメルカリの山田さんが書かれているように、
偉大なチーム、つまり良いチームづくりのためには共通の「法則」が必要であるということを体系的に理解できる内容になっています。
特に個人的に一番良かったポイントは、出てる例がもうとにかくわかりやすい!笑
柔道やサッカーなどのスポーツに置き換えて考えてみたり、マッキンゼーやディズニーといった個性ある企業を例に出してくれているので、理論を当てはめてイメージしやすいです。
また、本理論を実践するきっかけとなったのが、麻野さん自身のネガティブな体験なので、状況を自分にも当てはめやすく、説得力を強めているなと感じました!

本書を読んだ感想はこの辺にして、具体的にどのポイントが良かったのかを書いていきたいと思います。

【目次】

1.みんながしてる誤解
2.チームづくりとは人間関係づくり
3.陥りがちな落とし穴

では早速

1.みんながしてる誤解

まず、チームに抱く世間のイメージは、追求すべきイメージと少し離れています。
目標を確実に達成すること=良いチームのようになっていますが、本当にそうなのか。間違ってはいないはずですが、もしそのイコールが成り立つのであれば、チーム作りはもっと簡単で、いまの現代のように各企業がエンゲージメントづくりに注力する必要はないはずです。他にも、多様なメンバーが居るチーム、コミュニケーションの多いチームなど世間一般で抱かれているこれらのイメージは、間違ってはいませんがイコールで片付けるのは危険であるとしています。
であれば、求めるべきチーム像とはなんなのか、良いチームを作るにはもっと大切なことがあるのか。
麻野さんは、それをチームの法則として5つに分けて構成できるとしています。
チームの法則の5構成とは、

①Aimの法則
②Boardingの法則
③Communicationの法則
④Decisionの法則
⑤Engagementの法則

です。

簡単に言うと、目標設定・人選び・意思疎通などを求められるチーム像に応じて変化させ、追求していくことが必要だとしています。

チーム作りとはこうあるべきだというフレームで考えてしまうと、良いチームは作れません。なぜチームをつくるのかという目的を明確にし、であればどういうチームが必要なのかという逆算的な志向で考えることが大切です。そこで、予算やメンバー、目標の期限を把握しチームを構成していきます。

当たり前のようなこのファクトを強く意識してチームを作れていないから、良いチームづくりについて少し誤解をしてしまっているんだと思います。

2.チーム作りとは人間関係づくり

本書を読んでいくと、チーム作りにとっていかに人との関係に意識を向けていくことが必要かが実感できます。

目標設定にしろ、人員選定にしろ、結局、人と人のつながりを強固にするために必要なことです。
良い結果を出すには、全員が同じ方向を向いて、納得して取り組めることが大切です。
そのための環境づくりであったり、コミュニケーションであったりが存在するのであって、目的化してはいけないんだなと思いました。世間で抱かれているイメージは、これらのことが目的になってしまっているように感じます。

そうではなくて、良いプロダクトやサービス、結果を生み出すという目的があって初めて、これらの手段が生きてくるんだなと思いました。

だからこそ、メンバーのエンゲージメントがすごく重要になってきます。エンゲージメントの主たるものであるモチベーションを高く保つためには、表面的な部分だけではなく、一人ひとりをしっかり認識して考えるべきだなと感じました。

大きな組織になればなるほど、トップとメンバーの距離は離れてしまいやすくなります。
しかし、大きくなるほど、この良いチーム作りを強く意識しなければ、短期的な成長は見込めてもいずれ衰退してしまいます。

逆に、モチベーションを高く保つ事ができるチーム作りを意識し、挑戦し続けることができれば、プロダクトの質は必ず高めることができるのではないかと思います。

3.陥りがちな落とし穴

日本人は良くも悪くも、和を大切にし、個ではなく全体としてどうあるべきかを強く意識している人が多いと思います。

記憶にも新しい、ラグビー日本代表のジャイアントキリングは日本人のその意識が良い方向に働いた例だと思います。全員が、絶対に勝てないと言われていた南アフリカ代表を倒して世紀の番狂わせを起こしてやるという共通の目標を持ち、リーチマイケルという偉大なキャプテンと監督 エディ・ジョーンズのチーム作りが日本人の良さを最大限活かしたからこそ達成できたのだと思います。

逆に、個としての意識がされにくい分、「自分ひとりぐらい」「あの人が言っているから」「みんなが言っているから」といった落とし穴にも陥りやすいです。
これらは、全体としての結果を重視するあまり、メンバーぞれぞれ一人ひとりを捉える意識が低下したために、自分が関わっていて結果を左右するという当事者意識や参画感が低下してしまったことに原因があります。
僕の周辺でもこういった落とし穴に陥ってしまっている人は多くいましたし、僕自身もこの陥ってしまったことがあります。


人ぞれぞれ、育ってきた環境も違うし、大切にしていることや個性も異なる。同じ目標に同じような熱量で取り組むことは難しいと思います。でもだからこそ、良いチームづくりとして意識する必要があるし、麻野さんも感じておられるようにやりがいを感じる部分だと思います。

最後に

麻野さんが良いチーム作りについて実感するきっかけになったのは、後輩から自分たちがユーザー企業に提供していることを、自分たちのチームにも当てはめてみませんかと言われたことだそうです。
途中でも言いましたが、組織が大きくなるにつれてトップとメンバーの距離は離れていきます。そのため、トップが認識してるチームの問題には限界があると思います。だから、良いチームをつくるためにリーダーだけが取り組むのではなく、メンバーそれぞれが感じるチームの違和感をリーダーに伝えることもかなり重要だなと感じました。

自分の働きたい企業を探していく上で、モチベーションの4Pを学びたいと思い、読み始めた「THE TEAM」ですが、4Pだけでなく、チームとしてどうあるべきかを背景付けて学ぶことができました。

自分が働く企業に何を求めているのか、逆に各企業はどういう部分がマッチした人材を求めているのか。
この視点を活かして、これからの企業研究に役立てたいと思います。

2021年、初note。
まともな書評になったかどうかわかりませんが、少し頭の整理ができました。

よし、今年も頑張るぞ🔥

ありがとうございました。

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