書評note

カスタマーサクセス読書感想(『カスタマーサクセス――サブスクリプション時代に求められる「顧客の成功」10の原則』)

今回の本

はじめに

『カスタマーサクセス――サブスクリプション時代に求められる「顧客の成功」10の原則』を読みました。

カスタマーサクセスに取り組む人たちにとっては最早バイブルのような扱いを受けている本であり、評判通りその内容は非常に示唆に富んでいました。

「そもそもカスタマーサクセスってなんだ!?」「カスタマーサクセスって何をすればいいんだろう?」と悩んでいる初心者は必読かと。私もある程

もっとみる

【書評】ビジネスも人生もグロースさせるコミュニティマーケティング

どんな本か

AWSのコミュニティ「JAWS-UG」の成功事例

なぜ読もうと思ったか

・コミュニティを運営する仕事についたから
・人を巻き込むことが苦手だから
・個の口コミや評判が購買活動をリードしている時代になったと思うから
・マーケターとして必要な知識と思ったから

どんな人におすすめの本か

・サブスク商材を扱うマーケター
・新しいカテゴリーの商品を扱うマーケター
・フィードバックループ

もっとみる

奥田亜希子『五つ星をつけてよ』

奥田亜希子『五つ星をつけてよ』(新潮文庫、2019年)は日常生活を描いた短編小説集。令和元年五月一日発行の令和刊と言うべき作品である。本書のインターネットが生活に入り込んでいることを感じさせる。昭和では書けない、令和時代に出版することが相応しい小説である。

表題作「五つ星をつけてよ」はインターネット上の口コミサイトの評価を確認しなければ買い物できない女性を主人公とする。情報化社会に振り回されるこ

もっとみる

[出世ミミズ]

初版発行:2006年2月25日
著者:Arthur Binard
出版社:集英社文庫
ジャンル:エッセイ

 アーサー・ビナード氏の本を読んだのはこれが最初ではない。初めて彼の本を読んだときに「訳者」を探したほど日本語が巧でいらしたことと物事の捉え方に共鳴することが多かった印象を持つ。

 私はこの先可能な限りの時間を全て注いでも英語で自身の考えを母国語のように繰ることは出来ないことは確か。イギリ

もっとみる

日本銀行「失敗の本質」

原真人『日本銀行「失敗の本質」』(小学館新書)は日本銀行の金融政策の失敗を主張する書籍である。タイトルは第二次世界大戦の日本軍の失敗を分析した『失敗の本質 日本軍の組織的研究』に由来する。帯にも「日本軍と黒田日銀 その驚くべき相似」とある。

本書は政府の財政赤字を日本銀行に押し付け、紙幣をじゃんじゃん刷れば良いという非論理的で非科学的な主張を日本軍の精神論根性論と重ねて批判する。私は本書の批判に

もっとみる

データ分析は料理である!数式のないデータ分析入門書(『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』著:伊藤公一朗)

今回の本

はじめに

カスタマーサクセスに取り組むにあたって、データ分析における考え方をインプットしたいと思い、『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』という本を読みました。

意図的に数式を一切出さない構成となっているため、非常にサクサクと読み進められる内容でした。各種手法についての細かい説明は本書に任せるとして、以下、読んでいて心に残ったポイントです。

データ分析は"調理法"が大事

デー

もっとみる

アイドル国富論 聖子・明菜の時代からAKB・ももクロ時代までを解く

境真良『アイドル国富論 聖子・明菜の時代からAKB・ももクロ時代までを解く』(東洋経済新報社、2014年)はアイドルを日本経済と絡めて論じた書籍である。本書は市場主義を受け入れる程度のマッチョさを持ちつつも、グローバルエリートを目指さないヘタレマッチョ達がアイドルを支持すると分析する。むしろ私は昭和の精神論根性論や集団主義のマッチョを否定する人々がアイドルを支持していると考える。

本書はマッチョ

もっとみる

三日坊主もこれで終わりだ。「小さな習慣」

三日坊主という言葉がある。やろうと意気込んでいても、日に日にその意欲はしぼんでいき、三日もすれば、やっていた事をやめてしまうというもの。

誰しも運動はしない方が良いとか、勉強はしない方が良いと考える人は少ない。かといって実践してるかと言われて、Yesと答えられる人も同時に多くない。

では何故三日坊主という現象が起きるのだろう?それは人間の脳の仕組みが、新しい習慣を作る事を拒むように作られている

もっとみる

世の中に生じる理不尽の正体はこれ

世の中には理不尽というものがある。自分ではどうする事も出来ず、何事もなかったかのように無慈悲に行われるアレ。

そういった理不尽の正体はこれだよと書いてる本が『「無理」の構造 ―この世の理不尽さを可視化する』だ。

結論からいうと理不尽というのは、人間が互いに、自分の考えで動いているから生じるものだという事。

立場や性別、年代の違う他人が考えた事と、自分の考えにズレが生じ、物事が進んでしまい感じ

もっとみる

【書評note第53号】青春

K-1のカリスマ、魔娑斗さんの自伝です。
Kindle版および新書もないので、中古で買いました。

僕はメディアでイキってる魔娑斗さんを見たのが最初だったので、
それと比べると180°違った一面が見れて非常に楽しめました。
特に現役時代見ていた人にはおすすめです。

メディアでの強気発言は、今言われればわかるけどやっぱり狙ってやっていたこと、幼少期のエピソード、メディアに出る前の暗黒時代など、知ら

もっとみる