見出し画像

イタリアでリコッタに一喜一憂した一日

一喜

カバー画像はイタリア旅行一日目、ホテルの朝食ビュッフェ。
期待通りの美味しさで、中でもリコッタがボウルいっぱいに盛られていたのはテンションが上がった。

北海道のホテルビュッフェでイクラかけ放題のようなイメージだ。行ったことないけど。

日本だと、リコッタはヨーグルトの小パック(250g)サイズで1000円ほど。
たっぷり取り分け、蜂蜜やフルーツと一緒に楽しんだ。

一憂

この日はパルミジャーノ・レジャーノというチーズの工場を見学する日。
500Lの牛乳を煮る釜が並ぶ。

レンネット(凝固剤、豆腐のにがりの役目)を加えることでカードという固まりができる。これを布で包み取り出し、さまざまな工程をかけてチーズは作られる。

リコッタの衝撃

みなさん、パンナコッタはお好きですか?イタリアのデザートです。
panna cotta、panna(生クリーム)を cotta(煮る)のがパンナコッタなんです。
そしてリコッタ。ri・cotta、再び・煮る。

パルミジャーノ・レジャーノを作る工程で、カードを取り出すために煮た液は、また別の台へと送られ、ボコボコと高温で再加熱(リコッタ)され、固まりができ、それをザルですくい取る。リコッタの完成だ。
どうやってできるのか考えたこともなかったので、驚きの光景だった。

リコッタはチーズではない

Ricotta is not a cheese!
ツアーガイドはイタリア訛りの英語で何度も強調していた。
凝固剤を使わず、熱でホエイの成分を固めているのでチーズには分類されないとのこと。
日本だとリコッタチーズという表記が多いが、これを聞いてから、僕はリコッタと言うようにしている。

憂いの理由

この工程を見て思ったこと。
「おからと同じじゃん」
昔、豆腐屋さんがポリタンクに入れて『ご自由にお取りください』という札を下げてあり、中にはおからがどっさり入っていたのを思い出した。

メイン(豆腐・チーズ)を作る工程で出る副産物。
これに朝食でウキウキしながら山盛りにしていたのだ。
おからを取り皿一杯にして頬張っていたようなもの。おからもリコッタも美味しいんだけど。

そんなことを自分でリコッタ(風のもの)を作りながらふと思い出した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?