戸松大河

はじめまして。戸松大河です。よろしくお願いします。 本を書いたり、演出をしたり、芝居を…

戸松大河

はじめまして。戸松大河です。よろしくお願いします。 本を書いたり、演出をしたり、芝居をしています。写真、映像、映画、演劇の製作をしています。繊維事業もしています。思いついたことや感じたことをお話にして綴っています。

最近の記事

いまあなたがすきです

脚本・演出 戸松大河 ~ 『ほこりまみれのシュークリーム』 より~ 照明サス:(青・黄色) BGM:そっけない/RADWIMPS 最近、彼女との時間がふえたのだが 最近、おうちで映画をみる時間がおおいのだが 最近、黙ってる時間が多いのだが ふと目が合うときに どことなく幸せをみつける 『ん?』 『…みてんじゃねーよ。』 『なんでww』 『…』 やぶからに 早歩きの僕の言葉 彼女の言葉はいつも そっと後ろから 僕のシャツを引っ張るんだ 『待って』『

    • 『あなたと行ったヴィーナスブリッジ』続【~ クリープ ~】

      作 戸松大河 『やばいやばいやばいやばい。。』 想定外だ…ん… 慧斗はなにも知らない… 状況をわかっていない… ここで慧斗は後ろにいる姉の存在に気づく前に、 いや、雅が慧斗の存在に気づく前に…。 いやーーどーしよう…、、 ふと彩愛が動く… 『なぁ、陵。雅ちゃん向いて話しかけて。』 『え、』 『多分また、気づいてへんから、ええから、あとほんまに任せて。』 『(息を飲む)』  僕は不器用に振り返り、雅の方を向いた、下をうつむいてげっそりしている雅。。けど、僕には謎や焦

      • 『あなたと行ったヴィーナスブリッジ』続【~ アシュラノゴトク ~】

        そのまま激しい夜が明けた。 明けましておめでとうございまーーす! そんな気持ちの僕と彩愛… インターホンのスイッチは付けっぱなし。 ガラケーの電灯は毎秒パラパラピヨピヨと点滅している。そんなパラピヨな叫びが雅のワメきだと思うと…笑いが止まらなかった。パラピヨと時々視界に入るくらいのレベルなんだから。何て言うんだろ…ガキがギャーギャー遊んでても小さいし可愛いからいっか的な感じ。 着信は79件。 雅らしく言うのであれば『頑張ってはんなぁ~。』 雅はよくmixiを自撮りであげてい

        • 『あなたと行ったヴィーナスブリッジ』続【~ チトミツト ~】

          わかってはいるのだが … 後ろ髪を引っ張られる感覚もあるのだが … 止まらない 止まらないし やめられない ご無沙汰してます 『あなたと行ったヴィーナスブリッジ』 スキップしながら家路~🎵 部屋に入る 雪乃さんは僕のTシャツを上半身だけ着て メイクをしていた くっつきながら邪魔をする 嬉しそうにメイクをすすめる雪乃さん こんなの久しぶりだった 『ごめんね。』 と呟く僕 それに対して雪乃さんは微笑むだけ … 邪魔はエスカレートしてまた激しく交わる 雪乃さんは僕にアザが

        いまあなたがすきです

        • 『あなたと行ったヴィーナスブリッジ』続【~ クリープ ~】

        • 『あなたと行ったヴィーナスブリッジ』続【~ アシュラノゴトク ~】

        • 『あなたと行ったヴィーナスブリッジ』続【~ チトミツト ~】

          『あなたと行ったヴィーナスブリッジ』続 【~ドミノだおし~】 著・戸松大河

            なんとなーく … 疲れてきた シャワーは浴びたのに もう一度浴びて 雪乃さんの隣に飛び込む 腕枕をすると まるで待っていたかのように身体を僕に寄せてきた ずっと起きてて待っていてくれていたようにも感じた 自意識なのか … 小声で聞いてみる 『ごめん。起こしちゃったね。』 『…おかえり。』 『ただいま。』 『待っててくれたの?』 『うーうん寝てたで。』 『…』 『お疲れ様。』 『うん。疲れたー。』 … 『待つ方が悪いんよ。』 『ん?』 『待つ方が悪いんねんて。』 … 雪乃さ

          『あなたと行ったヴィーナスブリッジ』続 【~ドミノだおし~】 著・戸松大河

          『あなたと行ったヴィーナスブリッジ』続 【~ペーパーミール~】 著・戸松大河

          ふーーッ 一息ついた 彩愛と一緒にベッドでアカマルを吸う カーテンを開ける 夏なのに 外は暑いのに 窓は水滴で曇っている ふと彩愛は窓に手形を付けた 『タイタニック』みたいに こんな暑いのに 僕らは夜中に ガンガンにクーラーを炊いて グラグラとグツグツと 煮詰め合う ふとタバコを吸いながら 彩愛が口を開く 『…優しい人、なんやね。』 『ん?』 『なんでもありな人なんかな?』 『彩愛のせいでそぉなった人かもね。』 『なんなんそれww』 『…』 『…ごめんね。』 『え?』

          『あなたと行ったヴィーナスブリッジ』続 【~ペーパーミール~】 著・戸松大河

          『あなたと行ったヴィーナスブリッジ』続 【~朝霧のハウスマヌカン~】 著・戸松大河

          BEPOに着いた。 南女生が集まるカフェ 時々1人で 時々雅と来ている 雅とここに来ていたことを思い出すと 余計に加速度がつく… 小さくラグジュアリー カウンター4席と 直ぐ後ろにテーブルが12卓程 店長は女性のザ・ママさん的な方 アルバイトの調理場に男性2人 店内に入ると同時に 刺すような視線が快感を呼ぶ 雅は南女でも有名な学生だ その彼氏である僕の存在は南女生にも知れ渡っている 常連の南女生もいれば 女子大学生を演じるのに必死な女子大学生がいる それを目的にくる男子

          『あなたと行ったヴィーナスブリッジ』続 【~朝霧のハウスマヌカン~】 著・戸松大河

          落語風:『小劇場』は『タバコ』と一緒

          著・戸松大河 (一礼) 今日はバカバカしいお話を一席 よろしくお願いいたします 最近よく思うんです 『小劇場』は『タバコ』と一緒。 僕にとって小劇場はタバコです むちゃくちゃ大好きで 隙あらば 吸いたいし 旨いし 友達と仲間と一緒に吸いたいものです しかし 一部の方から煙たがられたり 控えなさいと言れたり 『いやいいや、また機会あったら』 と言われます 今日この頃によってはコロナにより より一層の分煙化となっています それもわかる! そして 上記の貴重な

          落語風:『小劇場』は『タバコ』と一緒

          なかがき『人の不幸と好き』 著・戸松大河

           人は他人の不幸が好きである。 人は妬み僻み、できれば主導権を握ろうとする。 人は、どちらがかを決めようとする。 人は強がる。 人は承認を求める。 上記の事柄に皆様は共感されますでしょうか? 私は今日まで自身人生を生きてきて 人間の持ち味で特殊能力であると考えています 良く作用する場合もあれば 悪く作用する場合もある しかしながら 私の経験上 上記の持ち味が薄い人ほど、 人から愛され、 地位や富や名声や人望 が 濃くある と 感じています なぜ芸能雑誌

          なかがき『人の不幸と好き』 著・戸松大河

          『あなたと行ったヴィーナスブリッジ』続 【~となりのネグレクト~】著・戸松大河

          一気に眠気が覚めた。 『…』 『どーした?』 『陵、今どこいてる?』 『え、家だよ。』 『…』 『どーしたの、学校は?』 『夏休みやねん。』 『あーそうか。そうだな。』 『どーしたの?』 『ねーねとままに叱られた。』 間ができた。 『なんで?』 『…なんか、なんか、ねーねが急に陵が連絡してこぉへんってなって、ほんで、慧斗なんにもゆーてへんのになんかゆぅたやろってなって。ままお酒飲んでたからままも変になってわーってゆぅて、お父さん居たときみたいにぎゃーってなって、お皿とか

          『あなたと行ったヴィーナスブリッジ』続 【~となりのネグレクト~】著・戸松大河

          『あなたと行ったヴィーナスブリッジ』続 【~カノジョの右手~】著・戸松大河

          2分くらいの間(ま)だった気がする。 頭の中の走馬灯。 激しく点滅を繰り返す。 吐き気と並行しながらフラッシュする。 …雅との楽しい思い出。  初めての伊勢志摩への旅行、USJ、ヴィーナスブリッジ、斑尾スノーボード、富士急、日本平、名古屋、白浜、淡路島…。 食べた物も話した内容も。 雅はいつも僕の手を引っ張ってくれた。 無邪気な娘が父親を引っ張るように。 ちょうど『となりのトトロ』の さつきとメイに引っ張られる父親のように。 『あそこいこ!』 『ここいこ!』 『あ

          『あなたと行ったヴィーナスブリッジ』続 【~カノジョの右手~】著・戸松大河

          『あなたと行ったヴィーナスブリッジ』 著・戸松大河

          【まえがき】              『おにいちゃん。ご出身は?』 『愛知です。』 『あー名古屋ですなぁ。』 『あー。そぉす。名古屋ですね。』 『エビふりゃーとか。』 『そうですね。』 『英南に行くの?』 『はい。4月から。』 『華のキャンパスライフやんかー。もぉ観光はした?』 『いえ、まだ。どっかおすすめあります?』 『せなや。ベタやけど、やっぱ夜景とか若い子は行くで。』 『夜景。』 『まぁこの辺やったら、ヴィーナスブリッジやな。』 『ヴィーナスブリッジ。』 『車はもっ

          『あなたと行ったヴィーナスブリッジ』 著・戸松大河

          僕が宝物にする演技論=『テキストとサブ・テキスト』

          こんばんは。 戸松大河です。  今日は僕が脚本を書かせて頂く際に、特に大切にしていることをご紹介します。人生初めての演劇の授業を受けたときに僕はこれに感動して、これを大切に生きてます! 『テキストとサブ・テキスト』 テキスト=台本に書かれたモノ。 台詞のことです。 サブ・テキスト=台本に書かれてないモノ。 台詞の背後のことです。  背後とは、例えば、その人物の生い立ち、過去、背景、性格、他の登場人物との人間関係などです。 イメージで言うなれば、  テキストを『木』

          僕が宝物にする演技論=『テキストとサブ・テキスト』