映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』を観た

★ストーリー
ジョニーデップ主演『チャーリーとチョコレート工場』のウィリーウォンカが、チョコレート工場を作るまでの若き日の物語。

★女優
オリビア・コールマン 50歳。
2018年に『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞主演女優賞を得た名女優だけあって、さすがの存在感。
ファンタジーのヒールというコミカルな役を、可笑味と憎たらしさを絶妙なさじ加減で演じている。
最後は観ている側に、少し愛おしさを感じさせるところに名優たる所以がある。

★長澤まさみ研究
こういう役を長澤まさみにはしてほしい。年齢はオリビアが上だが、今でも十分、ファンタジーのヒールは似合うし、上手いと思う。
日本映画には、こういう役柄はあまりないけど、長澤まさみが演じれば、映画史に残る愛憎極まるヒールとなる。
ファンタジーのヒールは、観客が恐怖を感じるのではなく、ブーイングをしたくなるような愛らしさがいる。オリビアはそこをあの目力の強すぎる表情だけではなく、所作や衣装で調和させて、とても愛らしく(バカっぽく)演じた。おかげで出てくるたびにブーイングをしたくなる、ノリの良いヒールに仕上げていた。
長澤まさみなら、そこに美しさを崩すおかしみが加わり、よりバカさ(愛らしさ)が増す。結構、無敵なヒールになるのではないか。

★パンフレット
主演のディモシーシャラメのファンは必見でしょう。
しっかりとした原作もあり、映画としてもヒットしたキャラクターに、新たな物語を創るのは、すごい挑戦だと思うが、この作品には、そうした力みや、もっと凄いキャラを作ろうという下心がない。そのあたりの話は監督インタビューから読み取れる。
そして、ディモシーシャラメ推しのコラムニストふたりの座談会が掲載されているが、これは、長澤まさみ研究には、とても参考になった。
そして、このディモシーシャラメは、僕の大好きなアルパチーノも絶賛している若手俳優だそうだ。

★まとめ
ジョニーデップのチャーリーとチョコレート工場が、あまり好きではなかったから、本当は見る気は全然なかったけど、
↓ラジオ関西の映画書評を読んで、

行く気になった。
いやぁ、面白かったし、すごく楽しかった。
これはオススメ出来る。
ヒューグラントのウンパルンパは最高だった。ちなみに吹替の松平健もピッタリはまっていた。

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