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映画『哀れなるものたち』を観た

★ストーリー
天才外科医の手により、実の娘の脳を、自らに移植をした女のファンタジーアドベンチャー。

★女優
エマストーン35歳。
今ハリウッドナンバー1の演技派と言っても異論はないだろう。
とは言ってもアカデミー賞を受賞した『ララランド』は観ていないんだけどね。それでも『女王陛下のお気に入り』は、僕的には同作で主演女優賞をオリヴィアコールマンより目立っていたように思う。もちろん、女王コールマンの演技もそれに値するものだが、ヒステリックな演技は、役者にとっては演じやすいように思う。その点、己を殺しながら、宮廷で立場を強くしていくエマストーンの役の方が難解に見えた。
さて『哀れなるものたち』は、いやぁ、脱ぎっぷりがいいね。って、どこがファンタジーや⁉︎そらR18つくわ(笑)

性(SEX)により成長を遂げていく主人公を演じていて、どこか機械的な無機質な印象をもたせるのだけど、性と出会うまでの時間は、もう少し無邪気な表情があった方が、感情移入するのは早かったように思う。
それでも性に目覚めてから、人としての強さを兼ね備えるまでのエマストーンは、さすがだった。

★長澤まさみ研究
脱ぐ云々ではなく、こういう空想のキャラクターを演じてみてほしいけど、日本映画ではなかなか出会えないかな。
性に目覚めるまでの芝居は、長澤まさみなら、もっとキュートさを導き出すのではないかと想像した。
もちろん、この役自身がオリジナリティのあるキャラクターだから、それを演じたエマストーンの芝居が独創的であるのは当然だけど、長澤まさみなら、自我のなかから創り出してくるように思う。だから長澤まさみは、鬼母を演じようが、ダー子のような長舌天才キャラを演じても、どこか共感出来る部分があったりする。

★パンフレット
雑誌のようなパンフレットだった。
読み応えもあるし、買うに値する一冊。

★まとめ
予告編見てるときは、あまり乗り気ではなかったんだけど、ま、エマストーンにウィレムデフォー、マークラファロの名優揃いだから観に行った。ちなみに、この映画見るまで、ウィリアムデフォーやと思ってた。
まずは観て損はしなかった。
エマストーンの裸身を見られたからではない。好きな世界観ではないけれど、人造人間化した、ひとりの女の成長の物語としては興味深かったし、面白かった。
ま、ふざけた映画ではあるけど、根底のテーマはしっかりしていたし、映画らしい映画ともいえる。

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