見出し画像

400文字の理由

 文章を読むのが好きだ。書く人の人格や心の片鱗が、文字や行間等から想像できて楽しい。無論、絵も好きだ、音もそう。そこに人が居るから面白い。
 noteには、日々膨大な量の文字で、人の存在が紡ぎ出されている。それが知識や経験に裏打ちされたエビデンスであっても、独りよがりな思い込みの戯れ言であっても、そんなこと問題とならない。人は結局、人を探している。人を求めている。人こそを知りたいし、その人とは自分なのだ。
 僕は試しに個人的ルールとして、文字数に制限を設けてみた。原稿用紙1枚、余計な言葉を削ぎ落とし、400文字に自分の想いを凝縮する。乏しい語彙の選択にも、段落や行間のニュアンスにも頭と気を使う。テクニックや文才は最初から無いから悪しからず。
 400文字は宜しい。サクッと読める字数にして、その物足りなさを払拭させる中身がないと容赦なく詰まらない。その残酷さが素敵。
 制約の中に可能性を感じている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?