末寺の末事 70
恩って何?と聞かれたら、なんと答えるだろう。自問自答してみたら、何ともモヤモヤしたものしか見えてこなかった。
知らないわけじゃない。何か大切なもののような気がするし、自分なりにその価値を認めているつもりだ。でも、明確に、子供でもわかるほどシンプルに、伝えることができない。
先ずそもそも、恩と借りの区別が曖昧なようなので調べてみると、恩とは、めぐむ。なさけをかける。受けた方でありがたく思うべき行為。とあった。
恩とは本来、神の恵み(愛)や仏の恵み(慈悲)を指していたが、中国や日本では君主や親の恵みという考えが強調されるようになったらしい。
また借りとは、借りること。借りたもの。特に、借金。負債。比喩的に、他人から受けた恩恵、または、ひどい仕打ち。とあった。
この辺りがごちゃ混ぜになって、身勝手な解釈になっていたようだ。感謝を理解するには、恩を知らねばなるまい。
to be continued
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