慕う・従う

慕うことと、従うことは違う。

慕うのは主体的で、従うのは従属的。
慕うのは相手をよく知らないとできないけど、従うのはルールや仕組みによって成される。
だから、時間がかかるかどうかという点では、慕うのは非効率的であり、従うのは効率的。

慕うのは、慕う人も幸せだけど、従うのは、従う人が幸せかは疑問。
慕われるのは、慕われる人は幸せを感じるけど、従われるのは、従われる人が幸せかは疑問。

慕うのは、人間的(動物的?)な意味合いでは良いが、効率的・分業的に動かなければいけない近代社会では従うことが必要とされる。
だから、慕うことも、従うことも、今の社会には両方必要だ。
どちらかに偏ることは、ソフト面かハード面、どちらかにひずみを生み出し、不幸せにつながってしまうと感じる。

慕うことと従うこと、人は、それらを意識的に使い分けることができるのだろうか。
それを使い分けた瞬間に、その人自身が、なんというか胡散臭くならないだろうか。
慕うことだけで成立していた小集団だった古代と、従うことが必要となった超大集団となった現代。
生きるための知識や技術は、確実に必要になってきているのだろう。

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