理論のマウント力。

せっかく話が盛り上がっていたのに、「こういう理論があって」とか「(有名人の)誰々が言うには」という話題を持ち出してしまうと、そこで対話的ないい雰囲気が突如として停止してしまうことがある。

それぞれから発せられる言葉で、層のように発想が積み上がっていたのに、止まるのだ。

「やっちまった」とあとから気づく。


理論や著名な知見には、大きな力がある。

それが絶対的に正しいもののように思えて、閉口してしまうのだ。

あるいは、その理論についてイチから説明を求めることも、それはそれで話が逸れてしまうということも頭をよぎるだろう。

「え、それって常識なの?」と思ってしまったりもするかもしれない。

ある種のマウント力といってもいい。


理論や知見を持ち出すならば、その場で生まれている文脈に滑らかにつながるように、丁寧に接点を作っていかなければならない。

本当にそれを理解しているならばできるはずだ。

唐突感が出てしまうのは、理解していないか、配慮が足りないか、ただそれを言いたかっただけなのだ。

反省。



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