民主化の流れ

思えば、「会いにいけるアイドル」は、民主化という流れの上にあったのか。

日本では明治維新以降、封建的な社会から民主的な社会に移行し、個人の時代になった。
ただ、いきなり個人の時代と言われても、その直後から自分で意思を持って行動するのは難しい。
それまでは、身分が決められ、お上の言うことにはたとえ理不尽だとしても逆らわず、従っていたのだから

最近は、いろんなサービスで「民主化」という言葉を聞くようになった。
明治維新から約150年経っているのに、なんで今??と疑問に思っていたのだが、これはSNSの登場が大きいのだろう。
SNSにより、情報発信や受信において、より個人の意思が反映されるようになった。
他にも、個人で作ったものを気軽に売買できたり、クラウドソーシングで個人で仕事を受発注できたりと、思想だけではなく、ツールとしても個人の時代となった。
明治維新以後、いきなり個人の時代と言われても…という戸惑いと、個人でとは言っても資本や技術が必要だったりしたものが、今は思想もインフラも個人の裁量でいろいろできる時代になった。

本当の意味で、個人の時代だと認識されはじめた上での、民主化という言葉や価値観の横行なのではないだろうか。
そうなると、逆に、個人に裁量権がないようなものには嫌悪感が示されるのだろう。
なんで管理者を通さなければいけないのか、という不満がごく当たり前に出てくるようになる。

その流れの中でのAKBだったのか、と今さらながら思うのであった。

他にも、イギリスでは、王室と国民の距離がより近くなっているらしい。
アイドルだけではない、王室の民主化も進んでいるのだ。
民主化という価値観は、これからの一つのキーワードなのだと改めて実感した。

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