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その人らしさ

先日渋谷にあるカフエ マメヒコhttp://mamehico.com/ で、5/31〜6/2にカフエが銀座で開催する音楽劇「ゲーテ先生の音楽会」の脚本を事前に拝見できる、というイベントに参加してきました。

その音楽劇の詳細はこちらがとても分かりやすくまとまっています。
http://goetheclinic.com/2019/05/07/

そもそも脚本を日常生活で拝見する機会がないので、読んでみるだけで新鮮で面白かったが、脚本を書かれた井川さんという方は、脚本は設計図、だから完璧な脚本とか最高におもしろい脚本というのはないよ。
そして役者がいての脚本でその逆はなく、脚本は稽古や本番中でも直して、変更して、役者のらしさや熱量を落とさないようにしていると話されていて、予定調和のものでなく、ライブ、生ものなのだなと感じた。



その中でも一番心に残ったのは、増原さんというオペラ歌手の主役の男性の父と子の経験に伴う感情、そこから増原さん自身のテーマでもある「歌は誰のものか?」が、今回のゲーテ先生の音楽会のテーマだという話しです。

お父上は劇団を主宰されていて、日頃から歌や芸術は一部の人達のものではなく、みんなのものだ。
と話されていたとのことですが、それで不自由なく生きて家族を養うには、誰でも来られます、では難しい局面がある中で、お父上は開かれたものを選択されていたのですが、自分は子どもの立場から見ると、開かれた芸術も、日々の生活も、実はどちらも大切でどちらかをハッキリ選ぶことは難しいと感じていた。

そしてその葛藤は今も続いていて、それが歌は誰のものか?
に繋がる。

そんな葛藤の中でも着実にたくさんの経験を積んで、様々な選択を、その都度してきたが、その度にまたゆらぎ、悩み、バランスを考えて、決めてきた。

何度決めても、それでも答えが出ないことは、その人の生きていく上でのテーマになりうるし、その揺らぎ、悩み、決めることが、僕はその人らしさをつくるように思う。
そしてその選び方、決め方が美意識と呼ばれるものなのかもしれないとも思えてくる。


そんな増原さんのじぶんの中の感情や葛藤を、今回のゲーテ先生の脚本ではキャラクターに、その台詞に、割り当ててあり、歌は誰のものか?というテーマに、物語を付け、笑いあり、涙あり、もちろん歌あり、合唱ありで繰り広げられそうである。

正にその瞬間にライブで行われる舞台なので、演者すらフタを開けねばわからないという形。
すべてのお客様共通の思いは、あとはどうなるかわからないけど、参加する当日のお楽しみ。
というところではないだろうか?


もしお時間に余裕がある方はいらしてみるとおもしろいかもしれない。
堀江貴文さんは舞台演劇は将来カラオケのように身近なコミュニケーションツールになると話していた。
彼が行った舞台クリスマスキャロルで使われていた手法がこの舞台では既に使われていることなども注目して観劇するのもおもしろい。

長文でしたのに、今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
強く信じているということにおいてはカルトやネットワークビジネス、進学校や部活、ベンチャー、あらゆるコミュニティは本質的にかわりないが、未来に残るものには、想いと美意識がある。

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