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駅のホームから飛び込みたくなったら♪

これから春に向けて、ひとつ心配ごとがある。
それは、駅のホームから飛び込み自殺をする人が増え、そのたびに電車が止まってしまう事だ。
とても大事な商談でアポイントがある日に、人身事故で電車が止まってしまったら目も当てられない。こっちが電車に飛び込みたくなる気分だ。

それはさておき、駅のホームから電車へダイブする人は何故そんな事をするのだろう?自殺をするなら他にも選択肢が数多くある中で、電車へGOしてしまうのは、一世一代の散り際を多くの人に認識してもらいたいから。と容易に想像できる。
しかし、本人はこの世にいなくなりスッキリするだろうが、残された家族や親族はたまったものではない。特に家族は鉄道会社に払う迷惑料や、近所からの冷たい視線、家族を亡くした悲しみに加え、世間から後ろ指をさされ続ける精神的な疲労など、想像を絶する苦痛が死ぬまで継続する。まったくひどい話だ。

ここで電車のホームから身を投げ出してしまう人の心理を紐解いてみる。彼ら(彼女ら)がその行動に出るまでに至った経過には、苦しすぎて1秒でも早く現状から逃げ去りたい。そして楽になりたい。というステップが必ずあったと考えられる。
通常の精神状態であれば、辛いこと悲しい事があっても、自らが努力して解決するか、時間の経過と共に風化するか、他の人が助けてくれたり等で解決に至る。しかし、精神状態が昏睡状態に陥っていると、不安や悲しみが1度ならず、波の様に何度も何度も押し寄せ、頭の中に悩みが無限ループし、他の思考が生まれる隙間を無くしてしまう。
本当は大した悩みでもないのに、それを何千回、何万回も頭の中で繰り返されるうちに、とてつもない悩みへと肥大化。そして自ら逃げ道を塞いでしまうのだろう。

金曜日の夜に大変なトラブルが発生したとして、月曜日にその対応をしないといけない場合、土日は月曜日の不安が怒涛のごとく頭の中に押し寄せる。トラブルの対応をしている時間よりも、むしろトラブル対応をしないといけない、どうやって回避したら良いのだろうと考える前段階の方が、精神的に追い詰められる。でも実際に事が始まってしまえば案外大したことなかった。という経験をした人も多いだろう。
喉元過ぎれば熱さを忘れる。という、ことわざがソレに当たる。

明日にでも電車へアタックしようと考えている人に伝えたい。今の悩みは貴方という大木のうち、1本の枝が折れるか折れないかといった程度のもの。枝が折れても幹があれば何度でも美しい花を咲かせる事ができる。でも、貴方の幹を自殺という方法で切り倒してしまったら、何も咲かせる事はできない。
生きてさえいれば、どうにでもなるものだ。という事を。
世の中そんなもんだよね。

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