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すれ違いはこうやって起こる

すれ違いは、お互い何も悪く無いのに何故か物事が悪い方向に進んだり、最終的には悪い結果で終わりますよね。今回はそんなすれ違いの一例を元に、すれ違いを回避するにはどうしたら良いのかを考察したいと思います。

ケース1(新聞屋さんの訪問)

登場するのは新聞屋さんと新聞の契約をしている主婦の2人。ある時、主婦の元に新聞屋さんから電話がかかってきました「明日、新聞代の徴収にお伺いしますね」と。そして次の日に主婦はその新聞屋さんを待っていたのですが・・・

主婦の家に新聞屋さんが来てインターホンのボタンを押しました。でも何度インターホンのボタンを押しても主婦は出てきません。しばらく待っても何の反応も無いし、この後に会社へ戻ってやる仕事もあるため新聞屋さんは帰って行きました。この時になぜ主婦はインターホンに反応しなかったのでしょうか?それは2階のトイレへ入っており、インターホンの音が聞こえていなかったのです。

主婦は新聞屋さんが来たのに気付かず1日が過ぎました。そしてこう思います「今日、新聞屋さんは来るって言ってたのに来なかった」と。ここですれ違いの発生です。新聞屋さんから見ると明日行きますと言っておいたのに主婦は留守にしていたと思いますし、主婦から見ると明日来ますって言ってたけど来なかったと思います。お互い、相手に対して不信感を抱く事となります。ここで主婦が1階のトイレに入っていてインターホンの音を聞いていれば、恐らくすれ違いは発生しなかったでしょう。しかし、すれ違いはお互いに知らない所で勃発してしまうのです。

さて、今回のすれ違いを防ぐにはどうすれば良かったのでしょうか?答えは新聞屋さんが明日の何時頃にお伺いします。といった具合に時間を言っておくべきでした。そうした場合、時間になっても来ないから主婦は新聞屋さんに電話をかけるなりアクションが取れたでしょう。時間の指定が無かったため1日中待っていたら夜になり、新聞屋の営業時間が終了し電話がつながらなくなったというのが今回の敗因です。

しかし、一方的に新聞屋さんが悪いとも言い切れません。主婦の方から「何時頃に来られますか?」と聞いていても良かったでしょう。お互いにその辺りの気遣いが無かったというのが、今回起こったすれ違いの原因でした。すれ違いは論理的思考の欠落と相手に対する思いやりの欠落から生まれるものなのですね。


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