見出し画像

テイラーのミッション・バリューをつくりました

こんにちは。テイラー代表の柴田です。
テイラーはまだ10名ちょっとの組織ですが、組織拡大の基盤づくりの一環としてコーポレートミッションと、コーポレートバリューを設定したので、ご紹介させていただきます。

ミッション

ここでのMissionは、わたしたちテイラーの「究極の目的地」として、会社がどのような社会を実現するために存在しているのか、を言語化したものです。

🤩Mission🤩

Empower every company to deploy any ideas
誰もがデプロイできる社会を創る

著名VCの格言に Software is Eating the World とあるように、デジタル化する世界において、プロダクトを社会に実装することは、人々の仕事や生活をより良くすることに直結しています。
わたしたちは、あらゆるビジネスツールを生成できる基盤「Headless ERP Generator」を提供することで、企業活動を支える誰もが、かんたんにプロダクトの作り手になることを支援しています。同時に、貴重な技術リソースが、車輪の再発明ではなく、新たな問題の解決に振り向けられる世の中を目指しています。
プロダクトづくりを民主化する。このミッションに共感していただける方とぜひ一緒に働かせてください!

今回プロダクトコンセプト(Headless ERP Generator)についても併せて詳細化したのですが、そちらは今後改めて別エントリーにてご紹介しますので今回はスキップ。ご興味ある方はぜひMeetyなどでお会いできればと思います。

Founding Story

僕はエンジニアではありません。しかし、2010年に初めて起業して以来、幸運にも優秀なエンジニアたちと一緒にプロダクトを作る経験に恵まれました。その結果、実践を通じてプロダクトマネージャーとしての一通りの知識と経験を身につけることができました。

起業以前は、コンサルタントとして、エクセルとパワーポイントばかり作っていました。日本を代表する大手企業を相手に、スライドとディスカッションによって組織変革を働きかけるコンサルティングの仕事は刺激的でありながらも、一抹の虚しさも感じていました。それは「プロジェクト終了後にもインパクトを持続させることが難しい」という思いでした。
やはり、組織には慣性の力があり、プロジェクトが終了しチームが解散すると、次第に変革の熱が冷め、元の木阿弥という光景も目にしました。
他方で、プロダクトには、1つの生命体のような持続性・再生産性があります。

例えば、僕とみさとさん(CTO)が以前生み出した来店ポイントプラットフォームのサービスは、ローンチして10年が経ち、僕やみさとさんが離れて7年以上経過した今でも、数十万もの人が使い続けるサービスとして存在しています。もちろん、バトンを受け継いでプロダクトを支えているメンバー(楽天ペイメント)が居るからこそですが、プロダクトが与える世の中インパクトの大きさや持続性を感じます。

プロダクトをつくれる人を、もっと世の中に増やしたい。プロダクトづくりのハードルを下げたい。そうすれば、みんなの手で世界をもっと良いものにできる。というのが、僕自身の経験から僕が強く思ったことです。

そのためには、ビジネス側とエンジニアリング側の距離を縮め、より課題の現場に近いところにいる人が、アイディアをプロダクトとして具現化しやすい環境が必要です。Tailor Platformを開発し、その活用方法を多くの人に伝えることで、プロダクトづくりを民主化する。これがテイラーを通じて僕が実現したい理念です。

Value

🌈光の三原色としてのValue

テイラーでは、Valueを形式的なものだけにとどめず、日々の業務において意識されるべき価値判断の軸であり、採用や人事評価の最上位に位置する概念として活用できる、「使えるValue」を目指してValueを設定しました。

そのようにValueを捉えたとき、Valueは以下のような条件を満たすものが望ましいと考えています。

  • 3〜4つである(多すぎない)

  • テイラーが組織として求めたい価値観を3~4つのバケツに区分したときに、各Valueがそれぞれのバケツの中心的な概念になっている

  • サウンドバイトが良く、覚えやすい

組織としてメンバーに大切にしてほしい価値観や行動規範は非常に多岐にわたり、すべて列挙しきれるものではありません。また、Valueのような観念は、MECEに分類できるものでもありません。しかし、あたかも、RGB(Red, Green, Blue)という3原色の光であらゆる色が表現できるように、3〜4個の言葉が、価値観のコアをバランス良く表象してくれることを目指して、Valueを設定しました。このValueが、組織が目指すべき方角を照らす3色の光となることを願っています。

🌈Our values🌈

🔴 Go BOLD – 大胆な挑戦を

テイラーのミッション「Empower every company to deploy any ideas / 誰もがデプロイできる社会を創る」を実現するには、ありきたりな、現状の延長線上にあるやり方ではなく、前例にとらわれない大胆な挑戦をすることが重要です。組織として、チャレンジを奨励し、失敗を受け止めて学ぶ環境を大切にし、結果として当社が、社会の常識をアップデートする、Game Changerであることを目指します

🟢 All for ONE – 全ては成功のため

全メンバーが、役割や立場に固執せず、圧倒的な当事者意識を持って、チームとして力を合わせてミッションの達成を目指します。また、オープンなコミュニケーションを基盤とし、ミッション達成に必要なことを逆算し、自分は何ができるのかを自律的に判断し行動する、コトに向かう姿勢を大切にします。

🔵 Be a PRO – プロフェッショナルであれ

一人ひとりがその道のプロフェッショナルとして専門性を磨き、全員が常に最終ラインを受け持つラストマンとして、成果にコミットすることでミッション達成を目指します。また、チームにポジティブな影響を及ぼす行動規範とプロ意識を大事にします。

Value設計にあたって(お分かりいただけただろうか?)

皆さんはお気づきいただけただろうか・・・当社の3つのValueが、どこかで聞いたことがあるような気がすることに・・・😇

テイラーのValueを設計にするに当たり、ここ10年で、国内テックカンパニーの中で別格に強く洗練された組織だと私が考えるM社様を、尊敬の念を込めて非常に参考にさせて頂いており、愛あふれるあまり、標語はそのまま頂いてしまっております。説明文や人事制度への実装方法は異なります(なお、当社とM社の間には資本的・事業的な関係はありません。念の為)

「何も考えずに単にパクった拝借したのでは?」と短絡的に考える方も居ることが想像されるため、背景を解説する必要があると思い、蛇足を書き連ねます。

Valueを設計するとき、Valueの目的は各社各様だと思いますが、テイラーでは、評価制度に実装しやすいことを重視しました。そのため、先の光の三原色としてのValueに記載したように、評価尺度(業績評価ではなくプロセス評価のほう)をある程度網羅できる、3つのバケツとしてのValueを設定したいという考えがありました。

様々な会社(国内外のスタートアップやスケールアップ)のValueや、過去に自分たちが経験したValueを分析し整理した結果、概ね、Valueや姿勢評価の軸は3つくらいのバケツに分類できると結論づけました。その3つとは、「攻撃」「守備」「コラボレーション/コミュニケーション」です。

奇しくも(というか、さすがやはりというべきか)、共同創業者のみさとさんの前職であるM社のValueは、この3つのカテゴリにそれぞれ当てはまるValueでした。

また、組織にとってのValueは、国にとっての憲法なようなものだと理解しています。
世界には様々な憲法がありますが(「比較憲法」という学術分野すらあります)、日米欧などの民主主義国家は、大部分の価値観を共有しており、国民主権、基本的人権の尊重、三権分立などのコンセプトは、どの国でも共通しています。

つまり、これらの国の憲法も、2-3単語のコピーに凝縮してしまえば、どの国も同じということになります。

Valueの世界でも、”圧倒的当事者意識”(元ネタはR社)、”プロフェッショナリズム”(便利な言葉ですよね)、”Think Big”(Amazon等)、”Move Fast”(Facebook等)のような、かなり汎用的で巧妙なValueがいくつかあります。ちなみにM社のValueもわりとジェネリックなコンセプトだと思います。

良いものは良い、ワークするものはワークする、ということを素直に受け止めて、わざわざ「車輪の再発明」をする必要はないではないか、という発想もありました。

さらに、当社のコアメンバーはM社出身者が多く、これらValueの運用面での長所・短所が実感とともに理解できています。また彼らは、所属していたくらいなので、これらのValueへの共感度は高い点も、前提条件として影響を与えていると思います。

これは、メンバーの誰も所属したことがない、本で読んだだけの会社(当社に例えると、例えばザッポスやネットフリックス)のValueを模写するのとは本質的に異なると思います。

結論として、”コピーライティング大喜利”になりがちなValueの表現部分にかける時間を節約し、Valueの解釈や人事制度への実装など、より本質的と思われる内容に議論をフォーカスできたことは、非常に良かったと思っています。

⏳4年に1度見直し

Valueは組織として大切にしてほしい価値観や行動規範を凝縮した、ゆるぎのない軸ではありますが、一方でスタートアップは、組織の規模や事業の段階が急速に変わるため、Valueを再検討したくなるタイミングが訪れます。また、「組織は戦略に従う」という命題からも明らかな通り、永遠に固定されるべきものでもありません。

一方で、「ブレている」と感じられるほど頻繁に変わることも、Valueの意義に照らして効果的ではありません。

テイラーでは、長すぎず短すぎない時間単位として、4年に1度、Valueを改めてレビューし、変えるべきところは変える(変えないほうが良ければ変えない)ということを、Valueの策定のタイミングで決めてしまうことにしました。

日々の業務や行動を継続的に振り返り、改善していくための尺度がValueであるとするのであれば、そのValueそのものも、継続的に改善されるべき対象である、という価値観もValueの一部だと位置づけています。また、定期的に見直すという目線で個々のメンバーがValueを考えることで、Valueの意味を主体的に考えることにもつながるのではないかと考えています。

🎰すべてはGame Changingな革新のために

テイラーのミッション「Empower every company to deploy any ideas / 誰もがデプロイできる社会を創る」を達成するためには、現在の固定概念を大胆に覆す、技術面やプロセス面での革新が必要だと私たちは考えています。

この、既存の”ゲームのルール”を覆し、新たなパラダイムを創造することを英語でGame Changerといいます。”試合(Game)をひっくり返す”ほどの革新というニュアンスからきた言葉です。

テイラーでは、上記に掲げる3つのValueが最終的に目指すゴール像として、テイラーが生み出す商品やサービスがGame Changerになるかどうか、テイラーが社会にとってのGame Changerになれるかどうかという尺度を価値判断の軸に設定しています。

当社のミッション・バリューに共感していただける方、コンタクトを心よりお待ちしております!

(蛇足)カバー画像は、Midjourney beta (AI)により「新海誠風に描いた真っ直ぐな道のり」という指示により1分間で生成されています。これぞゲームチェンジャー。

Drown with Midjourney on Aug. 2022


テイラーでは、エンジニア、デザイナー、プロダクトマネージャー、事業開発、コーポレート系などすべてのポジションで採用を行っております。転職意向のある方は採用チームへのコンタクトを、情報だけフォローしておきたいという方はTwitterPodcastNoteのフォローをよろしくお願いいたします。
https://careers.tailor.tech/