對間 昌宏 | Masahiro Taima

mign, Inc. CEO 兼 京都大学特任助教 専門は建築・土木計画及び解析 東京…

對間 昌宏 | Masahiro Taima

mign, Inc. CEO 兼 京都大学特任助教 専門は建築・土木計画及び解析 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻博士課程修了(Ph.D.)のち、慶應義塾大学特任助教、ロンドン大学・北京大学客員研究員を歴任。

最近の記事

イノベーションとはなにか?最新の研究に基づき、企業が取るべき施策の検討をした

大企業の新規事業、スタートアップ、基礎研究、さまざまな場面でイノベーションがあります。企業などの組織が継続して発展していくためには、既存事業の効率化のみでは限界があり、イノベーションが不可欠であると言われます (Christenson, 1997)。 ここでは、イノベーションは何なのか、イノベーションを起こすために何が必要なのか、最新の研究を含めた学術的な理論と実際のビジネスにおける事例の両面からイノベーションを考え、主に企業がどのような施策を実行していくべきか検討したいと

    • WeWorkや中国恒大集団など業界大手不動産・建設企業が破産する経緯や理由の事例(8社)

      2023年8月に中国の2番目に大きな不動産会社である中国恒大集団(Evergrande Group)がニューヨークの裁判所に米連邦破産法第15条の適用を申請した。企業の規模の大きさから経済社会や、多くの取引相手に対して甚大な影響を与えると想定される。 2023年11月には世界大手シェアオフィスサービスを提供するWeWorkが連邦破産法第11条の適用を申請した。2010年に創業し、急成長を遂げた有名なスタートアップの一つであることから大きな話題となった。 ここでは、中国恒大集

      • 経歴・研究業績|對間昌宏 Masahiro Taima

        現職京都大学 学際融合教育研究推進センター レジリエンス実践ユニット特任助教 慶應義塾大学モビリティカルチャー研究センター共同研究員 Peking University, School of Urban Planning and Design, Visiting Researcher mign, Inc. CEO 目標最先端の知識や技術の探求や実装を通じて、世界中の多くの方にとって豊かな生活ができる社会の実現に貢献したいです。 専門性建築・土木計画 AI・データ

        • mignの経営方針(次世代の経営を目指して)

          社内外から会社の方針について聞かれることがあるため、ここに簡単に書きたいと思います。 また、まだ修行中のみですが、現代の環境において、可能な限り一般化した方針を検討しているため、少しでも将来の起業家の参考にもなればと思います。 初めに簡単に言えば、”未来の都市や社会をつくることを目指し、先端技術を活用した世界初・業界初といえるソフトウェア・ハードウェア開発に取り組む”となりますが、以下ではもう少し詳細に記載します。 最も基本的な目標は企業価値の最大化経営は企業価値の最大化

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          【ウェビナー動画】ChatGPTの仕組みと建築・土木領域向けの適切な活用方法

          ChatGPTなど生成AIの勢いがグローバルで進んでおり、どのように自社の事業に活用できるか、未来への打ち手にお悩みの企業は多いのではないでしょうか。私も多くの不動産建設領域の企業の方々からお問い合わせいただきますが、同じような悩みを持つ方が多い印象があり、業界で共通するようなご不明点や悩みを共有しつつ、専門家にご質問いただける機会があると良いのではないかと思いました。 そのような企業の各部門責任者の皆様に向けて、ChatGPTの基本的な仕組みと、それを踏まえて建築・土木領

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          生成AI(ChatGPT等)の拡張機能による建築・土木領域の応用例(2023年6月)

          ChatGPTのAPIが公開されたことによって、ライブラリやプラグインなど様々な拡張機能が公開されています。ここでは、生成AI(特にChatGPT)の拡張機能(ライブラリ・オープンソースソフトウェア・プラグイン)に着目して、それぞれの簡単な紹介と、不動産・建設など建築・土木領域の応用例を記載したいと思います。 ライブラリPythonなどでChatGPT APIを組み込んだソリューションを開発することが多いですが、その際に活用できるライブラリとして、代表的なものにLangCh

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          mignを創業した経緯

          原風景としての幼少期 母が画家だったこともあり、デザインに小さいころから興味がありました。 小学生のころ、建築家の黒川紀章さんの作品の特集をテレビで見たときに、スケールが大きくて美しいものを世界中でつくっていくことに携わりたいと感じるようになりました。 小学校の卒業文集にも将来は建築家になりたいと書いた覚えがあります。(恥ずかしくて言えませんでしたが当時の第一希望はプロ野球選手でした) 建築・都市・土木を学んだ学生時代 高校卒業後は芸大の建築学科に入りたいと思ってい

          建築・土木領域における最新のVR・ARの活用事例(2023年6月)

          VR・ARはデバイスの種類の多角化や価格の低廉化が進み、建築・土木領域でも幅広い場面での活用が期待されています。ここでは、最新の研究やサービスの事例を踏まえて、網羅的にVR・ARの活用事例を概観したいと思います。 VR・ARとはVR・ARの定義 VRとARの定義については以下の通りです。 (X. Li et al., 2018) VR(仮想現実)は、没入型環境を生成することである AR(拡張現実)は、仮想の物体の画像を現実の世界に統合するものである VR・ARの歴史

          建築・土木領域における最新のVR・ARの活用事例(2023年6月)

          建築・土木領域における最新のAIの活用事例(2023年6月)

          近年の生成AIに代表されるように、AIの精度や活用方法は急速に広がっており、建築・土木領域でも幅広い場面での活用が期待されています。ここでは、最新の研究やサービスの事例を踏まえて、網羅的にAIの活用事例を概観したいと思います。 AIの種類AIを大きく分類するとエキスパートシステム、ファジーロジック、機械学習、最適化アルゴリズムの4つのグループに大別されます (Mellit & Kalogirou, 2008)。その中でも機械学習はDeep learningや強化学習など、C

          建築・土木領域における最新のAIの活用事例(2023年6月)

          建築・土木領域の生成AI(ChatGPT・画像生成)の活用方法(2023年6月)

          対話型AIのChatGPT、画像生成のMidjourneyなどの生成AI(Generative AI)が話題に多く上がっており、社会や業界を大きく変革していくことが期待されています。ここでは、不動産、建設、まちづくりなどの建築・土木領域に着目して、生成AIのこれまでの歴史やAIの最新の研究やサービスの事例を踏まえて、これからの生成AIの活用方法の例をあげていきたいと思います。 生成AIとは生成AIの定義 生成AIは黎明期ということもあり、定義の表現が少しずつ異なります。以

          建築・土木領域の生成AI(ChatGPT・画像生成)の活用方法(2023年6月)