楽天Link：

楽天Linkは、楽天Linkユーザー間の無料通話と固定電話や携帯電話への低コストの通話を提供するIP電話クライアントサービスです。　留守電、転送などの機能があります。また、AndroidおよびiOSデバイスの両方で使用できるモバイルアプリも提供しています。

楽天モーバイルのIP電話アプリで。日本向けの携帯、固定へは無料通話が可能ですが、一部フリーダイヤルなどへは通話ができないこともあります。また海外から使う場合は発信者ID が相手に表示されないなどの問題もあります。また受信は海外ではiOSの場合は不可で、海外ローミングチャージが発生したりします。

海外から国内の固定と携帯への通話が無料でかけ放題というのは大変な魅力ですが、ひとつ残念なことは、相手にこちらの発信者番号が表示されずに、非通知になってしまうことです。

携帯電話サービスから派生しているので、070、080、090などの番号を利用できます。　SMS も利用可能。楽天リンクユーザー同士の１００人までのグループメッセージも可能。

Android、iOS用の専用アプリでのみ利用できます。

費用は楽天モーバイルに加入する必要があり、その最低金額が毎月、980円(税抜き)です。海外居住で楽天LINKの発信だけするのなら、その金額で収まります。

12Voip：

12Voipは、固定電話や携帯電話への低コストの通話を提供する別のIP電話クライアントサービスです。 12Voipユーザー間の無料通話も提供しています。転送、発信者ID、呼待ちなどの機能があります。

オランダのDellmont グループに属します。決済はプリペイ。受信ができないわけではないが主に発信専用として使われています。発信者IDは別な固定電話や携帯電話の番号を表示する機能もありますが、設定時にその端末での認証がまず必要です。

MobileVoipというスマフォ用アプリ(iOS, Android用)の他、汎用VoIP端末やVoIPアプリ、そして、ウエブブラウザーからも利用可能。かなりフレキシブルに使えます。

別項目で説明しますが、なんと、日本の固定電話へは無料で通話できます。

料金はプリペイで通話料金分を予め購入しますが、毎月の基本料金などはありません。最低購入金額は10ユーロとなります。

PowerVoip：

PowerVoipは、固定電話や携帯電話への低コストの通話を提供するVoIPサービスです。録音、発信者ID、呼待ち、会議通話などの機能があります

同じく、オランダのDellmont グループに属します。決済はプリペイ。受信ができないわけではないが主に発信専用として使われています。発信者IDは別な固定電話や携帯電話の番号を表示する機能もありますが、設定時にその端末での認証がまず必要です。

MobileVoipというスマフォ用アプリ(iOS, Android用)の他、汎用VoIP端末やアプリ、そしてウエブブラウザーからも利用可能。

日本への通話料金は無料ではありませんが、かなり安めです。１分ごとの課金ですが、固定電話へは USD 0.005/分、携帯電話へは USD 0.020/分 です。一回ごとの接続費 (connection fee) が USD 0.039 かかります。

料金はプリペイで通話料金分を予め購入しますが、毎月の基本料金などはありません。最低購入金額は10ユーロとなります。

ブラステル My 050：

My050は、日本のIP電話ブラステルの提供するIP電話サービスで、固定電話や携帯電話への低コストの通話を提供します。 My 050 のユーザー間の無料通話も提供しています。転送、発信者ID、通話録音などの機能があります。発行される番号は050になります。

決済はプリペイ。Paypal、クレジットカード、コンビニ支払いなどで行います。発信者IDは比較的安定して相手に表示されます。国外にいて、国内の相手に掛けた場合でもほとんど問題なく、発信者番号が表示されます。

スマフォ用の専用アプリ(My 050)でiOSとAndroid をサポートしているばかりでなく、一般VoIP通話アプリやVoIPハードウエアでも利用可能です。

費用は初回の設定費が550円(税抜き)と、6ヶ月ごとの番号維持費が550円(税抜き)が、まず必要です。それ以外に都和料金分の購入も必要です。

まとめ

これらのIP電話クライアントサービスは、機能と機能が似ており、主な違いは価格とターゲットマーケットです。各プロバイダーの価格と利用規約を確認し、あなたに最適なものを選択することをお勧めします。この他にも、世界中に様々なIP電話サービスが存在します。

目的によって、最適なIP電話サービスを使い分けるということになるかと思います。

楽天リンクは、日本への通話料金が無料になるので、相手が、企業のテクニカルサポートとか、役所、銀行などで、延々と待たされるような場合にはとても有効だと思います。しかし、相手に発信者の通知がないので、最近では、非通知のコールには、対応しない人が増えているので、ちょっと欠点ではあります。

オランダの12Voipと、PowerVoipに関しては、どこがどう違うのだろうと、疑問に思っている人もあるかと思います。　

これは彼らの通話料金体系が異なるからなのです。日本への固定電話に対しては12Voipは無料になります。一方、日本の携帯に関しては、PowerVoipのほうが格安の通話料金を提供しているのです。
　
実はそのオランダの親会社の Dellmonte社の傘下には、数多くのIP電話サービス会社があり、それぞれが異なる通話料金をオファーしているのです。比較すると、とても興味深いです。

 下記に日本の代表的な個人向けのIP電話サービスと比較した結果を表にしてまとめてみました。