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寮の舎監

高校の教員になって、思ったより楽じゃない仕事だったのが寮の舎監業務。

先生によっては慣れないところで寝るのはしんどいという人もいるらしいが、その点については僕はそこまでではない。

僕がしんどいと思うのは、その日の晩から次の日の朝までずっと仕事中だということである。

生徒の健康観察から諸問題の対処に至るまで、その日寮で起こることのすべてが業務内容なのである。

幸いにして、仲良くなった寮生もいるので話し相手には困らないが、じゃあそれで気が休まるかと言えばそういう訳でもない。

心を休める時間がほぼ皆無なのである。

そんな訳で、舎監業務は身体的よりも精神的にかなり疲弊する部分が大きい。

平日の舎監であれば、翌日は朝から当たり前に仕事である。

疲れがとれるどころか増すような夜を越えた翌日の仕事ほど堪えるものもない。
1限目から授業があればなおさらだ。

休日であれば部活動があるが、体の動かないこと動かないこと。

余談ではあるが、喫煙者の僕にとって一晩タバコが吸えないのが案外しんどい。

舎監明けの一服でやっと仕事から解放された気分になる。

色んな意味で気を張りながらの仕事である。

その分の手当もそれなりなので、文句ばかりも言ってられないが、割に合う合わないはまた別の話。

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