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日本史は立体パズル

最近「日本史」という科目はどんな科目だろうとよく考えている。

そのきっかけは、やはり授業改善である。

知識ベースの授業からの脱却を図るなかで、日本史の学習を通してどんな力を身につけさせることが出来るだろう。
そんなことを考え、「日本史」という科目に対する自分の認識を改める必要があると感じたのだ。

いま僕のなかにある結論は「日本史は立体パズル」である。

いろいろな形のピースをひとつの図形に組み上げるのと同じで、いろいろな資料から得た情報をもとにひとつの説を立てる。

ピースの向き・使い方は、資料解釈のひとつである。どうすれば上手く使えるのかを考えながらひとつの大きな図形を作り上げる。

それ即ち歴史の叙述である。

出来上がった図形は(恐らく)人によって異なるだろう。

それらを比較検討し、ピースを有効に活用できていて、綺麗な完成形なのはどれなのか考えることが、つまりは立論の妥当性の検討にあたる。

あまりに抽象的かつ比喩的で伝わりにくいだろうが、僕は授業のなかでこういう活動を取り入れてみたいと思っている。

授業の優先度は「知識」よりも「見方・考え方」であるべきとも言われている。

僕が今まで受けてきた日本史の授業は、完全な知識ベースの授業。

無意識にまで刷り込まれた日本史に対する古い考え方を、改めなければならない段階まで時代が進んでいる。

この「日本史は立体パズル」という考え方を授業に落とし込むには、まだ少し時間は必要だが、近い将来そういう授業ができるよう、研鑽を重ねたいと思う。

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