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ものを「作る」と「売る」話

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地場産業・伝統工芸・量産品の「作る」と「売る」に関する記事をまとめています。
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記事一覧

なぜ価格と価値に差が生まれるのか。

ものづくりを知れば知るほど、市場にある商品が安く感じてきます。手間暇かけて工夫を凝らしたものが、何故こんなに安い価格で売られているのかと心配にもなってきます。 価格と価値の違いについてそもそも価格と価値とは何なのでしょうか?世界的に有名な投資家ウォーレンバフェット氏の言葉がわかりやすいので、引用してみます。 価格とは、自分が支払うもの。 価値とは、自分が得るもの。 つまり価格とは、商品につけられた値段のことで、商品やサービスを得るために、対価として支払うお金のことです。

商品製造の最終工程が日本であれば「日本製」と表記できてしまう。

商品を購入する時に、日本製と表記してあれば高品質だと安心するかもしれません。実際、何をもって日本製としてのか気になりませんか? 日本の法律だと、商品製造の最終工程が日本であれば「日本製」「made in japan」と表記できてしまいます。 ただこの定義が曖昧なので、境界線が緩く、一般的に日本製とは呼べないものまで、日本製という表記がついていたりします。 例えば、日本産の素材を使用して製造過程のすべてを日本国内で生産したものは、紛れもなく日本製だと言えます。ただ海外産の

規格外の商品を販売しだすと価格破壊が起きるのか?

最近農家さんから、規格外の商品を販売しだすと価格破壊が起きて、規格品も安くせざるを得ない状況になり、結果全体の売り上げが落ちるという話を聞きました。 プロダクト業界でも規格外品を販売したり活用しようという流れになっており、共通している部分も多くあり、個人的には色々と納得がいきました。 まず作り手側からすると、廃棄予定である規格外品(B品)を安く買ってもらうより、規格品を高く買ってもらう方が嬉しいということが分かります。 つまり、規格外品がたくさん売れたからと言って、儲か

30歳。プロダクトデザイナーの20代を振り返ってみる。

本日2022年1月9日に30歳になりました。無事に30歳に迎えられたことを嬉しく思います。今まで応援して頂いた方々に改めて感謝いたします。 20代は諸先輩方や上の世代から多くのことを教えてもらいながら、自分のために勉強し、生活し、仕事をしてきたと感じます。仕事では微力ながら社会や地域、企業のために尽力していますが、30代は仕事だけでなく、周りの人や下の世代のためにも活動していければと思います。 プロダクトデザイナーとしては30歳もまだまだ若手ですが、デザイナーとしても人と

フリーランスのプロダクトデザイナーの2021年を振り返ってみる

2021年も大変お世話になりました。 来年もどうぞよろしくお願いいたします。 2022年も地場産業や伝統工芸により一層のめりこんでいければと思っております。noteでもデザイン・ものづくり、販売などについて書いていきますので、これからも暖かい目で読んで頂けたら嬉しいです。 それでは今回は2021年について振り返ってみたいと思います。 ①全体を振り返ってみる 2020年に引き続き、2021年前半はものづくり業界もコロナの影響を受けて、縮小・自粛という日々が続いておりまし

伝統的な和の趣を演出するペットゲート!人とペットの空間を優しく間仕切る

2021年11月1日(月)犬の日に、クラウドファンディングサイトMakuakeにて先行販売を開始いたしました。 和の空間を演出し、人とペットの空間を優しく間仕切るペットゲート。 創業75年のふすま屋によって、日本の伝統文化として発達してきた部屋の間仕切「障子と襖」を現代風ペットゲートにリデザインした。 破れにくく、拭き掃除もできる高機能障子を使用しており、インテリアとしても美しく飾れる。 伝統的な和の趣を演出するペットゲート。 お時間があるときにご一読いただければ幸

心地よい叩き心地!富山のバット職人と家具職人が作る、肩たたき棒

本日2021年10月25日(月)、クラウドファンディングサイトMakuakeにて先行販売を開始いたしました。 毎日使いたくなる肩たたき「BATAP」 バット加工技術によって心地よい叩き心地を生み出す、肩たたき棒。 日本一の木製バット生産地である富山県南砺市の職人が製作。 木の質感や温もりを楽しみながら、筋肉の疲れ・コリをほぐす。 持ち手の先端部分でツボも押すことができ、1本2役。 デスクワークや毎日の家事で疲れてしまった身体に最適。 お時間があるときにご一読いた

日本伝統のそろばんを活かしたモビール!大人から子供まで、五感で楽しむインテリア

本日2021年8月4日(水)、クラウドファンディングサイトMakuakeにて先行販売を開始いたしました。 伝統を身近に感じるモビール。 商品名:Soroban Mobile 400年の歴史をもつ、全国No.1シェアを誇る「播州そろばん」 国の伝統的工芸品にも指定されております。このモビールはその播州そろばんの伝統技法や素材を活かしております。 インテリアとして、空間にアクセントと動きを加えます。風や手で揺り動かすと回転しながら形が変化し、目を楽しませてくれます。 そ

毎日踏んで健康になろう!富山のバット職人と家具職人がコラボした、青竹踏み

本日2021年6月16日(月)、クラウドファンディングサイトMakuakeにて先行販売を開始いたしました。 富山県南砺市の地場産業【バット・家具】を活かしたい。 外に出られない今だからこそ、おうち時間に気軽に運動して欲しい。 その思いから、気軽に使える美しい青竹踏みが生まれました。 商品名:BATFUMI 3つの特徴 ①毎日踏みたくなる、木の青竹踏み。木の質感や温もりを楽しみながら運動できる。 ②踏み心地の良い形状。 筋肉の疲れ・足裏のコリをほぐし、正しい姿勢になるよ

気が付いたら1年間で12商品も発表していました。

去年から月1ペースで発表していたのですが、数えてみたら本当に一年間で12個の商品発表していました。(2020年5月~2021年5月) この状況下で数多くの発表が出来たことにまず感謝です。 ただこれらの多くは半年以上の開発期間があり、たまたまこの周期が偶然かみ合っているだけだと思っています。クライアントさんによって新商品発表の周期があり、1~3年に1回の発表もあれば、3か月~6か月に1回の発表をするメーカーもあります。 去年からは直営店を運営したり、クラウドファンディング

大阪の伝統工芸が結集した桐箱!欄間として飾り、桐箪笥として守る【鳥獣戯画】

本日2021年5月10日(月)、クラウドファンディングサイトMakuakeにて先行販売を開始いたしました。 ・欄間として机に美しく飾り、桐箪笥として大切なものを納める。 ・大阪欄間の彫刻技術によって、鳥獣戯画(高山寺公認)や松竹梅などを彫刻。 ・大阪泉州桐箪笥の木工技術によって、物の保管に適した桐箱を製作。 商品名:Ranma Case 【 プロジェクト概要 】 机に飾りたくなる欄間(らんま) 伝統を身近に感じられる収納ケース。 日本の伝統工芸品である大阪欄間・大阪

日本から海外に商品を発送する方法。最近の国際郵便の事情を調べてみた

海外のクラウドファンディングを予定しているのですが、国際郵便の料金が改定したと言う話を聞き、海外発送についてもう一度調べ直してみました。 海外に荷物を発送する方法基本的に、国内で荷物を送るのと大きくは変わらないです。 まず予算と日数を決めて、使うサービスを決めていきましょう。日本の配達会社だと、日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便など国際郵便を取り扱っています。海外の会社だと、DHL、FedEx、UPS辺りが有名だと思います。 おすすめは日本郵便です。 安いし、信頼性が高い

和の空間を演出する、持ち運べる床の間!光を優しく取り入れ、美しく飾る家具

本日2021年3月17日(水)、クラウドファンディングサイトMakuakeにて先行販売を開始いたしました。 ・美しく飾る家具として、和の空間を演出する。 ・熟練技術で和紙を張り、優しく光を取り入れる。 ・自然の美しさと強さを持つハニカムデザイン。 商品名:トコノマハニカム 【 プロジェクト概要 】 日本文化を凝縮した空間「床の間」 自然の美しさと強さを持つ、六角形の構造体「ハニカム構造」 その二つを組み合わせた、機能性とデザイン性を両立した家具。 持ち運べる床の間「

日常から備える、家具としての防災ボックス!防災士が監修し、富山の家具職人が製作。

本日2021年3月11日(木)、クラウドファンディングサイトMakuakeにて先行販売を開始いたしました。 災害に備えて、防災用品を常備する防災箱。 木の素材感を活かし、インテリアに馴染む。普段から椅子としても使え、大容量&調湿作用で防災バッグや防災用品を収納しやすい。 富山の木を使用し、富山の家具職人が製作し、富山の伝統文化「富山の置き薬」を元にした防災箱。 商品名:bosaibako https://www.makuake.com/project/bosaiba