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トラウザーズにおけるアイロン仕事について

トラウザーズのアイロンによるシェイピングには様々な考え方があります。 上皇陛下御用達のH大先生には、カーブの外周を伸ばすと教わりましたが、それだとどうにも限界があると感じてきました。 僕は以前FBフレンドである 家具デザイナーの井上先生 Noboru Inoue 氏 に椅子のデザインを学んでいたことがあります。そこで教わったのは、写真のように木を真円に曲げるかのハンスJウェグナーのデザインを具現化するのは、製作を手掛けるPBモブラー社の特殊技術であり、それは蛇腹のストローの原

    • 第五世代戦争形態

      ツイッターアカウントが復活したロバート·マローン博士が、この流行り病い騒動は、認知戦という第五次の戦争形態だったと引用する写真の書。 以下に要点を自動翻訳しました。 戦争の構図が変わりつつある。従来の戦争技術は衰退し、情報戦、非対称戦、メディア・プロパガンダ戦、ハイブリッド戦など、より新しい戦争戦術やツールがその隙間を埋めつつあり、結果的に戦闘員と非戦闘員、戦時と平時の境界線を曖昧にしているのである。現代戦争の基本的な枠組みは、カール・フォン・クラウゼヴィッツがその大著『戦

      • ロックミシンでロックしたい

        最近Tシャツのプロジェクト(ご注文頂いた方々、しばしお待ちを!)に向けて、シルクスクリーンやロックミシンによる縫製とカットソーのパターンを研究していてドキドキしています。 僕がロンドンに住んでてパリに遊びに行ったりしてた頃の90年代中盤のズーリー·ベト(映画アンジップドでフォレス·ウィタカーが演じてた役のモデル)やジャンコロナといったロックミシンでチープな素材をセクシーに縫い合わせてたデザイナー達の作品を思い出したりしながらも、もっと自分らしいエスプリから、シリアスなテーラリ

        • 357マグナム8.5インチ

          初七日が過ぎました。 畳み込まれるように進む事後処理に、小林秀雄の言葉ではありませんが、哀しみが追いつきません。 この事件はケネディ暗殺以上に日航機事件のような不気味な霧に包まれています。確実に、解明されることはないだろうし、あれこれ言っても仕方ないし今後言いませんが、どうしてもイッセー尾形さんが再現ドラマの犯人役を演じた警視長官狙撃事件の印象が深く思い出されます。 その武器はコルトパイソン357マグナム。拳銃マニアであった小学生時代の記憶として、マグナムの各口径のモデルに対

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        記事

          ヴィガーノ大司教へのインタビュー

          デスクトップ版 スティーブ・バノンの戦争部屋 パンデミック 家庭への攻撃 独占インタビュー:スティーブ・バノン、英雄的大司教ヴィガノに聞く WarRoom.org by EDITOR 2022年6月30日 A 閣下、サイコ・パンデミックに続き、今度はロシア・ウクライナ危機が発生しましたね。私たちは、一つのプロジェクトの「第二段階」にいるのでしょうか、それとも、コビド茶番劇は終わったと考え、エネルギー価格の上昇に関心を持つことができるのでしょうか。 もし、この2

          ヴィガーノ大司教へのインタビュー

          くる日もくる日も

          NHKプロフェッショナルで普通の定番日本料理だけで勝負する元祖板前割烹浜作三代目、森川裕之さんの回を観ました。 自分のような毎日同じような物を同じように作っている人間には勇気を頂ける内容でした。 御本人も同じように悩むなかで歌舞伎の中村吉右衛門氏やクラシック音楽の指揮者の仕事に鼓舞されたそうです。 氏は鱧を皮までうっすら切って柔かくすることに成功しました。僕はテーラー大先生に百着作らないと解らないと言われましたが、最近そんな大先生のやり方の決定的な間違いに気づきました。他にも

          くる日もくる日も

          ウォーターゲート事件

          ウォーターゲート事件から50年だそう。 機密書類が解除されて、どうもかなりCIAが工作した罠だったと明らかになってきている様子。 尊敬する馬渕元ウクライナ大使はロンドンシティの国際金融資本によりニクソンは引き摺り下ろされたと仰っている。 そんな難しい話抜きにしても、それを題材としたこの映画におけるレッドフォードとホフマンの新聞記者のスタイルのタイドアップにカジュアルパンツな着崩し感が好きなのです。真ん中の写真は二人のモデルとなった実在の二人。かなり寄せてたことが分かります。

          ウォーターゲート事件

          ビート文学にはビートを感じない

          今日は休日で読書三昧。 MAAJIDのオールドヒップホップのミックスを聴きながら彼の自伝を読んでいます。 僕は文学とは同時代性から生まれるビートだと思っていますが、反面ビート文学にビートを感じたことがありません。 本当のビートがある文学の最初は長距離ランナーの孤独だと思ってて、"ライ麦畑でつかまえて"は誰かが主語を僕ではなく俺として翻訳すべきだとずっと感じています。 映画がこけてあまり注目されなかった近年の傑作はBEACHで、僕が初めて面白くて英語で読み進んだ作品です。 僕は

          ビート文学にはビートを感じない

          男を作る

          僕の師匠がビクトリアアルバートミュージアムのMasculinity展に招待されたところ、そのまた師匠のトミー=ナッター氏へのトリビュートがあったようで珍しくインスタのストーリーにアップされてました。 土曜日からの拙者の1INCH LOWER RIGHT SHOULDER展にはナッター氏の71年のジャケットも展示しますが、この数年、氏にさんざんインスパイアされて服を作ってきたあげくトミーさんと全く逆のアプローチのジャケットが完成しました。(逆なれば同じという異即不異®️鈴木大拙

          CULTURE and POLITICS Maajid Nawazについて

          20年近く前ヨガを始めて激烈な内的体験をしながらちょっと浮き世離れしてしまい、そんな事知らなきゃ良かったと後悔しました。 この数年は政治的な真実を知り発言しだして友達を失い葛藤しました。 あらゆる議題に全く共感する、この自叙伝通りRADICALな視点を持つ元イスラム原理主義者マジド=ナワズをジョン·ローガンの番組で観てジュード·ローに似たイギリス訛りに妙な共感を覚え好きになりました。 昨日も憂鬱な雨の中、冒頭に述べたように、ファッションや音楽のカルチャーと、政治的志向が、交友

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          テーラーとしてのDNA

          僕が仕立て屋としての血脈の源流だと勝手に尊敬しているトミーナッターのカッターだったエドワード·セクストン氏が上の元来のスタイルと別にイタリアに寄ったパッドがなく裾がラウンドな下のスタイルも始めた模様。 うーん、なんだか去勢されたように感じます。 しかし10年ばかりやってきての最終結論は、日本人は怒り肩だという事。だからスクエアなシルエットは似合う人が限定されるのも事実。それとサピルロウの名店で仕立てた人の多くが口にする違和感とはそれだとも確信。 そんな日本人と徹底的に向き合う

          テーラーとしてのDNA

          GONZO 正直であるということ。

          独立系ジャーナリストの偏向がないウクライナ報と同時にジョニー·デップの元妻アンバーへの名誉毀損裁判を観ています。 後者を観るのは悪趣味かもですが、リアルな法廷劇ってあまり観る機会がないので。ベットの自分が寝る位置に人糞があった、ペット犬のだ、そうじゃないといったやりとりから、次第に元妻による暴力があきらかに。役者だしってのもありますが、ジョニデとはいえ苦悩を抱えた一人の繊細な人間であることが伝わります。 そして、こりゃだめだと感じたジョニーが家を飛び出すときに持ちだした大事な

          GONZO 正直であるということ。

          イングリッシュドレープについて僕が知ってる2,3の事柄その5

          普通のモダンなカットの型紙をイングリッシュドレープ仕様にするにはネックポイントを起こして胸巾を広げます。 するとどうでしょう。それは日本的な古いジャケットの形に近くなるのです。 戦前からの日本のテーラーはアンダーソンシェパードやキルガーフレンチの型紙をコピーしてたのかもしれません。しかし何故ドレープしないかというと芯の地の目がストレートで硬く、単に張ってる胸になっていたのですね。 僕がサビルロウ12番地のチトルボロウモーガンにて、初対面のジョセフモーガン氏に自作のジャケットの

          イングリッシュドレープについて僕が知ってる2,3の事柄その5

          イングリッシュ·ドレープについて僕が知っている2,3の事柄 その4|TaishiNobukuni #note

          脇前面がイングリッシュ·ドレープと呼ばれるのに対し、後ろには後ろのドレープがあり、日本ではだき皺と呼ばれたりします。 サムネイル写真はChittleborough & Morganで頂いた後ろ脇用パッド、通称angel padです。angelは肩甲骨をangel's bone と呼ぶことからそう呼ばれ、肩パッドも然りですがそれらは肩甲骨の高さにより生じる空間を埋める感覚があります。このパッドはバサッとくれたのに、仕入れ先は教えてくれませんでした。そもそもスペシャルメイドで売っ

          イングリッシュ·ドレープについて僕が知っている2,3の事柄 その4|TaishiNobukuni #note

          イングリッシュ·ドレープについて僕が知っている2,3の事柄 その3

          写真はフレデリック·ショルテによるウィンザー公爵のモーニング。 トラウザーズはブレイシーズ(サスペンダー)対応のいわゆる英国式なトラウザーズが公爵はお嫌いで、ベルト対応のものをFoster's and Sonで別に仕立てたそうです。 ジャケットの胸の脇にはいわゆるドレープがわかりやすく見受けられます。 左右でボリュームが違うのは胸筋の発達具合の差かもしれません。 それにしてもドレープを探る旅は、その行き先をドレープの父フレデリック・ショルテ個人へと暫し寄り道というか本道へとフ

          イングリッシュ·ドレープについて僕が知っている2,3の事柄 その3

          イングリッシュドレープについて僕が知っている2~3の事柄。

          REZAによるスティーブン·ヒッチコック氏のインタビューに大いに学んでいます。 そして裁断に思いを巡らせ、モダンでクリーンなカットの型紙を、イングリッシュドレープのための型紙に展開していくと…… あろうことか、日本的な古臭い型紙になっていきます。 では何が違うのかというと芯の地の目と袖山です。 もしくは当時の型紙はAnderson Shepherdなどの型紙がスタンダードとして参照されたけど、芯が硬くてボキシーなものになったのかもしれません。 ヒッチコック氏が言う"7インチバ

          イングリッシュドレープについて僕が知っている2~3の事柄。