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就学前の備忘録

「いのり」シリーズからちょっとだけ離れて、久しぶりに教育系の記事を書いてみようと思います。先日、娘が卒園しました。で、この春から小学生です。ずいぶん大きくなったなぁ、としみじみ感じています。

そういえば僕は、就学前となるこの期間、自分の子どもにどんなことを心がけていたのかなぁ、大事にしていたのかなぁ、と疑問に思い、ふり返ってみました。すると3つほど浮かんだので、綴ってみます。


1.愛
ごくシンプルですけど、これにつきますよね。これさえあれば、たぶん他のものはなくても大丈夫。あってもおまけに過ぎないと思っています。

僕は教育って植物を育てることに似ているなと感じています。するとなると、愛って光とか水とか三要素とかなんでしょうね。


2.選択
僕自身、教育者として仕事をする中であるといいなって感じていたのが、自己肯定感でした。で、それってどうやったら出来るんだろうって考えて、つどつど分かれ道に入った時、選ぶことができればいいんじゃないかという答え?に着きました。

例えば2・3歳の頃、歯磨きをしたくないって言い出したら、「ダメ、やりなさい」って叱るんじゃなくて、「そっかー、じゃあ虫歯になるね。そうかー、虫歯は痛いんだよなー」と言ってちょっと間を置いてから、「歯磨きをして虫歯にならないのと歯磨きをしないで虫歯になるのどっちがいい?」と聞くんですね。そうしたら、毎回、自分で磨きました。

すべり台が好きでしたから、時間の許す限りの選択肢を出し、「どの公園(のすべり台)に行きたい?」とか、おにぎりを買うにも「どのおにぎりにする?」とか、選んでもらっていました。自分の選んだ道を進むことが、自己肯定感につながると僕は考えていたんですね。

植物は育て方を矯正することもできるけれども、太陽に向かって枝葉を伸び伸びと自由に育っていく方が僕は好きです。ときどき、こっそりと鉢を回したり動かし(太陽の当たる角度・量を変える)たりしますが。


3.環境
鉢を回したり動かしたり、植え替えをしたり支柱を添えたりするのと同様、日ごとにという頻度ではなく、数ヶ月ごとにくらいの頻度で、環境を見直し一部変えていきました。

男の子はミニカー、女の子はお人形、みたいなジェンダーをあまり好きじゃなかったので、ディズニーのDVDを用意したら次はピクサーのDVDを用意するとか、シルバニアファミリーをプレゼントしたら次はレゴをプレゼントするみたいにしてきました。

他にも休みの日には色々なところに自転車や電車で連れ出して、いろんな風景や景色があること、人のいること、環境そのものが多様であることを伝えようとしてきました。

アフォーダンスという概念があって、環境に行為を可能とするものがあちこちに存在していて、それが環境内の動物の行為の選択肢を作る。つまり、選択肢そのものは環境から作られる、と解釈して、ときどき見直しながら環境を整えていました。



*これらはあくまで男親である僕の心がけたことです。僕という個人の考え方で、教育の正解では決してありません。また女親である妻の心がけたことと異なります。ただ、父性と母性は個人的には大事な概念だと思っていますし、以上のことは僕なりに考えてたどり着いた答えでもあります。


*ちなみにすべり台は・・好きなものならとことん!って思っていたので市内はもちろん、市外、県外とすべり台のために連れていった公園は50を超えていると思います、もっと多いかな?・・おにぎり屋さんも、休みの日、日中で移動できる範囲内であればさがして、どこにでもあちこちお邪魔しました。

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