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中高生にイノベーションの術を

2020年5月25日(月)武蔵野美術大学大学院 造形構想研究科の「クリエイティブリーダーシップ特論」という講義のゲストスピーカーとして、一般社団法人i.club(イノベーションクラブ)代表理事の小川悠さんがご登壇されてお話を伺った。

i.clubは東日本大震災をきっかけに2012年に説立し、東京大学でのイノベーション教育をもとに、中学生・高校生が地域を舞台に、イノベーションに挑む教育プログラムを開発・提供している

イノベーションは、未来をつくるアイデア

小川さんは中高生を対象にイノベーションを教えているという。中高生にもわかりやすいように、イノベーションとは、「未来をつくるアイデア」であると提唱し、「除雪+エクササイズ=ジョセササイズ」などの事例を交えて説明しているという。

好きなことで、生きていく

これからの時代に必要な力は好きなことで、生きていく力であり、それはすなわち、自分の旗をたてられる力であるという。もう少し分解すると、自分の旗をもつ力だれも立てていない場所に旗を立てる力が重要であり、イノベーションから生まれる問いをすべての10代に提供することが小川さんのミッションであるという。

個人的は、この志には強く共感した。正直、10代のうちは、進学や就職など人生の大きな選択の際に、自分起点ではなく、偏差値や親の推薦など他人起点に意思決定を流されることの方が多いように思う。この癖が抜けていない大人も少なくなく、結果、好きなことで生きている人は少数となる。

豊かな国に生まれ、テクノロジーの恩恵を受けて育つ一方で、好きなことで生きていけない社会は皮肉だと思う。私自身もそんな社会を変えていきたい。そう強く思えた、小川さんの熱いスピーチであった。

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