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TRPG制作日記(422) 鵼、以津真天(疫病と関係する怪鳥)

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGは、妖怪を召喚して事件を解決したり対戦したりする対話型ゲームです。

現在、登場する妖怪を制作しています。


C088
カード名:鵼[ぬえ]
攻撃力:140
効果:この妖怪は効果では破壊されない。また、自分の戦闘前フェイズに発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、以下の効果を得る。この妖怪が自分の場に存在している場合に相手妖怪の攻撃力は50下がり0になると破壊される。また、自分の墓地に「皿かぞえ」あるいは「人魂」が存在している場合に、この妖怪の攻撃力は自分の墓地に存在している妖怪の数だけ50上がる。
解説:鵼は深山に住める化鳥なり。平安時代、天皇が黒雲と不気味な鳴き声に苦しめられていたので源頼政が討伐することになった。上空に怪しげな黒雲が現れたので射ると、黒雲の正体は頭は猿、手足は虎、尾はくちなわの怪鳥で、鳴き声が鵼に似ていたので鵼と名付けられたと言われている。【戦闘+4】【疫病を流行させる】


C089
カード名:以津真天[いつまで]
攻撃力:140
効果:この妖怪は効果では破壊されない。また、自分の戦闘前フェイズに、自分の墓地に「皿かぞえ」あるいは「人魂」が存在する場合に発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、この妖怪の攻撃力は200になる。また、この妖怪の攻撃宣言時に墓地に存在する妖怪一体を手札に戻して発動できる。六面ダイスを振り5以上ならば、戦闘終了時までこの妖怪の攻撃力は400になる。
解説:広有、いつまでいつまでと鳴きし怪鳥を射し事、太平記に委し。疫病で多くの死者が出た年に怪鳥が現れて、「いつまで、いつまで」と不気味な声で鳴いた。鵺を退治した先例に習い射させると、翼を伸ばせば5メートル、人面で身体は蛇のようで足には剣のような鋭い爪がある妖怪だった。【戦闘+4】

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPG

他に怪鳥の妖怪としては陰摩羅鬼がいて、陰摩羅鬼も死者の魂が怪鳥になった妖怪と言われています。

C076
カード名:陰摩羅鬼[おんもらき]
攻撃力:140
効果:この妖怪は効果では破壊されず、相手妖怪の効果では攻撃力が変化しない。また、自分の戦闘前フェイズに、自分の墓地に「皿かぞえ」あるいは「人魂」が存在している場合に発動できる。六面ダイスを一回振り5以上ならば、この妖怪の攻撃力は300になりターン終了時に墓地に送られる。また、自分の戦闘フェイズ開始時に相手妖怪一体を対象に発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、対象の妖怪を破壊する。また、この妖怪が墓地に送られた時に、墓地に存在している「皿かぞえ」と「人魂」の二枚を手札に戻して発動できる。六面ダイスを一回振り5以上ならば、この妖怪を召喚して、相手の場に存在する妖怪をすべて破壊して、この妖怪の攻撃力を500にする。
解説:蔵経の中に、初めて新なる屍の気変じて陰摩羅鬼となる、と云へり。そのかたち鶴の如くして、色くろく目の光ともしびのごとく羽をふるひて鳴声たかし、と清尊録にあり。寺に集まる屍の気により生まれた怪鳥の妖怪。昔、男が寺でうたた寝をしていると、鶴に似た黒い怪鳥が現れた。長老に相談すると、寺に新しい死者が持ち込まれたので、それが原因だろうと説明したと言われている。【魂を集める】【戦闘+5】

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPG

人間の魂は、死ぬと鳥になるらしいです。


方向としては、陰摩羅鬼、鵼、以津真天の三体は、墓地に人魂系の妖怪が存在する場合に効果を発揮できるようにしました。

特に、陰摩羅鬼と以津真天は墓地の魂が集合した妖怪と言われているので、墓地に妖怪が存在しないと力を発揮できません。

しかし、「皿かぞえ」も「人魂」も、戦闘前フェイズ開始時に手札から墓地に送られる効果を持つので、この二体をデッキに加えておけば問題なく三怪鳥は機能します。


C077
カード名:皿かぞえ[さらかぞえ]
攻撃力:20
効果:この妖怪は効果では破壊されない。また、自分の戦闘前フェイズ開始時に相手妖怪一体を対象に手札から墓地に捨てて発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、対象の妖怪の攻撃力を20下げて効果を無効にする。また、相手の戦闘フェイズ開始時と相手のターン終了時に、相手妖怪一体を対象に発動できる。六面ダイスを2以下が出るまで何度も連続で振り、2以下が出た時に振るのを中断して、振った回数だけ対象の妖怪の攻撃力を10下げる(十回連続で振った場合は振るのを中断して、相手妖怪と自分妖怪をすべて墓地に送る)。この効果で攻撃力が0になった妖怪は破壊される。
解説:ある家の下女十の皿を一つ井におとしたる科によりて害せられ、その亡魂よなよな井のはたにあらわれ、皿を一より九までかぞへ十をいはずして泣叫ぶといふ。井戸に現れる人魂の妖怪。昔、お菊という娘が十枚一組に皿を割り、その罪で殺されたが、それから夜になると井戸から皿を数える声がしたと言われている。【井戸から現れる】


C078
カード名:人魂[ひとだま]
攻撃力:20
効果:この妖怪は効果では破壊されない。また、自分の戦闘前フェイズ開始時に相手妖怪一体を対象に手札から墓地に捨てて発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、対象の妖怪を破壊する。また、ターン終了時に場から墓地に送り発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、手札、墓地から「陰摩羅鬼」を召喚する。
解説:骨肉は土に帰し、魂気の如きはゆかざることなし。みる人速に下がへのつまをむすびて招魂の法を行ふべし。人の身体から抜けた魂の妖怪。お玉杓子のような姿で、ふらふらと空を飛ぶ。人が死ぬ二、三日前、あるいは死ぬ直前に、魂は身体を抜けて火の玉となり飛んでいくと言われている。【ふらふらと飛ぶ】

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPG


陰摩羅鬼は清尊録、鵺は平家物語、以津真天は太平記の出身です。特に鵺は怪獣らしい妖怪として有名です。


今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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