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TRPG制作日記(359) 山幸彦と海幸彦

現在、オリジナルゲーム、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGに登場するカードを制作しています。

前回、天孫、瓊瓊杵尊が降臨して、木花開耶姫と結ばれて火闌降命と彦火火出見尊が産まれました。

今日は、二人の兄弟です。


アマテラスカード『

カード名:彦火火出見尊[ひこほほでみのみこと]
攻撃力:135
効果:自分の戦闘前フェイズに発動できる。六面ダイスを一回振り5以上ならば、相手の妖怪をすべて墓地に送る。
解説:海を支配する力を得た神。山幸彦。瓊瓊杵尊と木花開耶姫との間に生まれ、元々は山の幸を得る力を備えていた。ある日、火闌降命の釣り針を探しに海宮へ行くと、鯛の口から釣り針を見つけて、海神の娘である豊玉姫と結ばれた。豊玉姫は妊娠したが、彦火火出見尊が出産を覗くと、彼女の正体は八尋鰐だった。豊玉姫は彦波瀲武鸕鶿草葺不合尊を産むと辱めを受けたと海に帰った。

カード名:火闌降命[ほのすそりのみこと]
攻撃力:135
効果:一ターンに一度、この妖怪が相手妖怪を戦闘で破壊した時に発動する。六面ダイスを一回振り5以上ならば、相手妖怪をすべて破壊する。
解説:海を支配する力を失った神。海幸彦。瓊瓊杵尊と木花開耶姫との間に生まれ、元々は海の幸を得る力を備えていた。ある日、弟の彦火火出見尊の弓矢と自分の釣り針を取り替えたが幸を得ることはできなかった。彦火火出見尊が釣り針を紛失したので、火闌降命は返せと責めた。すると、彦火火出見尊は潮満玉と潮涸玉を手に入れて、火闌降命は弟に服従することになった。火闌降命の末裔が隼人族である。


C025
カード名:海座頭[うみざとう]
攻撃力:145
効果:自分の戦闘前フェイズに発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、相手の妖怪をすべて墓地に送る。また、自分の場に召喚されているぬらりひょんが戦闘で破壊された時に発動できる。六面ダイスを振り4以上ならば、この妖怪を召喚して戦闘で破壊した妖怪を墓地に送る。
解説:海坊主の仲間で、船を難破させる災害の妖怪。昔、釣りを得意とする海幸彦と狩りを得意とする山幸彦の兄弟がいた。ある日、兄の海幸彦と弟の山幸彦は釣り針と弓矢を交換したが、山幸彦は釣り針をなくしてしまい海幸彦に責められた。山幸彦は何度も謝罪したが海幸彦は許さなかった。山幸彦は釣り針を探し海神の宮へ行き、海の力を手に入れて海幸彦を支配した。山幸彦の孫が神武天皇である。

C026
カード名:野寺坊[のでらぼう]
攻撃力:145
効果:一ターンに一度、この妖怪が相手妖怪を戦闘で破壊した時に発動する。六面ダイスを一回振り4以上ならば、相手妖怪をすべて破壊する。また、相手の戦闘フェイズ開始時に発動する。六面ダイスを一回振り6ならば、相手妖怪をすべて墓地に送る。
解説:荒れた寺で鐘の音を鳴らす正体不明の妖怪。瓊瓊杵尊の息子、海幸彦と山幸彦の物語は隼人族の起源だと言われている。天孫族は海の力を手に入れることで、隼人族を支配することに成功した。源氏物語でも山に起源のある紫の上ではなく、海に起源がある明石の君が国母の母となる。


』アマテラスカード

弓矢を手に入れた海幸彦は山の力、釣り針を手に入れて海神から力を得た山幸彦は海の力です。

なお、紫式部の『源氏物語』、紫の上と明石の君の物語は、この神話から着想を得たという説があります。

日本書紀、源氏物語、画図百鬼夜行と繋げることにしました。


思想は大きく二つ。徐々に衰退して滅亡していくか、徐々に発展して終わりのないかという二つの歴史認識があります。

キリスト教は衰退して、滅亡して、救われる。

マルクス主義は発展して、科学技術により誰もが豊かになる。

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGは発展の方を採用しているので、神よりも妖怪を強めにしました。


日本書紀、源氏物語、画図百鬼夜行と繋げることにしました。


今日は以上です。

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