いわきエスパルの消化試合感。

かつて有楽町西武がオープンしたときのコピーは


「程よい広さの、大冒険」


という狭さを逆手に取った糸井重里師匠の傑作コピーだった。


昨日いわき駅にオープンした駅ビル「S-PAL」はさしづめ、


「狭い広さで何もない」


仙台や山形、郡山など、新幹線が止まる大きな駅の駅ビルとして東北人に知られてるS-PALブランドで、昨日オープンしたいわきのエスパルは、基本は飲食店。


駅ビルにありがちな、女性用洋服や、本屋等は無い。


これは、隣にラトブという、これまた中途半端な商業ピルがある。


地元民おなじみの本屋がここに入っているので、すぐそばに大型書店は不要だ。


たいした店はなく、(無印良品があったな)中途半端に三越が何故か出店してる程度だ。


(ウィキペディア先生によると、ここのキィテナントに予定されていた藤越というスーパーが、バブル崩壊で崩壊してしまい、ゼロになってしまったのが大きく影響して、つまらなくなってるらしい)


で、普通、駅ビルとかファッションビルには、誰もが納得するキィテナントがある。


この前行った水戸のエクセルという駅ビルでは、ビックカメラがフロアを占拠して鎮座される駅ビルホイホイ的な存在だ。


いわきエスパルにはこれが無い。

オープン初日はお年寄りばかり


常磐ハワイアンセンターが運営する「にせ」ハワイアン料理とか食いたい?


今やハワイのお店が日本に出店する時代に、日本の企業がハワイを標榜して店を出すなんて、カリフォルニアで食べる寿司みたいなもんだ。


知ってる店は唯一、タリーズコーヒーぐらいだけど、それで?って感じ。


かつては大黒屋という百貨店が中心にあって発展した磐城平の街も、いまやモータリゼーションの波を受けて、代わりに小名浜という街が発展している。


全国チェーン店はほとんど鹿島街道という道沿いに店を構え、その中心には巨大なイオンモール神殿が鎮座している。


人出を図るにはキャリアの出店場所とか目安になるよね。


楽天モバイルが唯一市内出店してるのがイオンだ。


いわき平はかつてのヘゲモニーをもう一度、と思って色々するが、大黒屋の倒産、イトーヨーカ堂の撤退、藤越の倒産と引き算ばかり続いていて、中規模な商業ビルばかり2つも隣接させたが、中は空虚。


エスパル、コロナ禍も手伝って、早々にベニヤ板に囲まれた店舗跡が想像できる。


残念!

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