日本人の映像文法

Instagramのリールという動画の機能が面白い。
人の映像や音声を自在に使って動画が公開できるようだが、映像の国籍、つまり作った画像の国籍によりいいね!される回数が変わるようだ。

総じてmade in japan は評価されていない。

これは言葉の問題を考えれば当然である。なぜ動画なのに言葉の問題が大事なのか?日本人の頭の中では、ドラマの1シーンやコマーシャルのような映像を作りたい願望が無意識にあるのだろう。可愛い動画に平井大?の音楽家が流れていればいいようだ。題材は犬でも、子供でも、景色でも。つまり同じような動画が延々と続き、そこに音楽が流れるだけという作品が異常に多い。

日本語が分からない人にしてみると、テーマは何なの?となる。一方外国人のは、ちゃんとした狙いがある動画で、笑わせようとか、泣かせようとか、びっくりさせよう的な狙いが明確にある。その思惑に見事ハマって、いいね!のボタンを押させてしまい、結果、何万、何十万といういいねがついているのだろう。

フレンズという一昔前のドラマは世界中で大ヒットした。わずか20数分のドラマの中は、人を笑わせようという仕掛けやセリフの洪水だった。間違っても日本や韓国のドラマのような見つめ合った音楽が流れるシーンなど無かった。このプロの作り方の違いが今や素人の動画編集にも生じているのだろう。自分だけが可愛くて仕方ない子供や動物の動画に音楽だけ流されてもねー。

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