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シャープレシオは偏差値だと思ってみる

「シャープレシオ」ってご存知ですか?Wikipediaによれば、

シャープ・レシオ(英: Sharpe ratio)とは投資の効率性を測る指標。1966年にウィリアム・シャープにより提案された。

だそうです。投資や資産運用にご関心をお持ちの方は耳にしたこともあるかもしれませんね。

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数式であらわそうとするとマニアックなので、金融の世界にいる私でもどこまで完璧に理解しているかと言われると実はゴニョゴニョゴニョ。。特にわかりにくくしているのはこの分母(分散のルート!?)ではないでしょうか。

面倒くさがりな私はこういうとき、厳密に数式の意味を理解する努力をすっ飛ばしてしまいます。

「つまり簡単に言うとどういうこと?」

これがわかれば良いということですよね。

投資のリスク(価格変動)の大きさに比べてどれだけリターン(収益率)を得られるか。運用効率の高さを表す。

なんて説明されたりします。一般的に、高いリターンを得たければ高いリスクをとらなければなりません。大儲けできそうに見える投資は、同じくらいの確率で大損する可能性もあります。

ご自身のおカネを投資する場合には、どれだけのリスクをとれるかは、手元の資産状況や人生のステージなどによって異なります。

しかしマーケットは生きものですから、リスクとリターンの関係が教科書通りに完璧に相関するわけではありません。であれば、リスクをおさえながら少しでも高いリターンを得ることができる投資商品が「お得」というわけです。そのお得度を数値化して比較しやすくしようと試みているのがシャープレシオなんですね。つまりシャープレシオが高いほうがお得。

これだけでもとりあえずの理解としては良いかもしれませんが、今回はもう一歩踏み込んでみます。シャープレシオが1ってどういうこと?1.5に増えるとどれくらいお得なの?というのをイメージで理解しましょう。

こちらがシャープレシオの分布の例です。

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どこかで見たことありませんか?

そう、我々が受験生の頃にさんざん苦しんだ、偏差値です。

あくまでイメージとしての話ですが、シャープレシオの分布図を偏差値に重ね合わせると、シャープレシオの+1は、偏差値の60になります。シャープレシオが+2ということは、偏差値で言うと70になるのでもうこれは開成クラス。奇跡的にデキル、地元の神童みたいな子です。

このイメージをもちながら、こちらの日経記事などを読んでみるとだいぶ理解しやすくなるのではないでしょうか。(どうしてリターンだけでなくシャープレシオも掲載しているのか?リターンが低いのにシャープレシオが高いのはなぜ?シャープレシオの2.81ってどれくらいすごいの?など。)

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