海辺のカフカを読んで

私の基礎知識不足もあって、内容全てを理解出来てはいないというのが正直なところだ。
これを機に雨月物語やエディプス神話も目を通しておきたい。ネットで考察を読むのも面白い。

ただ、私にとっては謎解きの様に考察をすることは重要では無いかもしれない。
作品を読んでいく中で、何かしら自分なりに掬い取れたら良いと思う。

逃げ回ってもどこへも行けない。そうして田村カフカは東京へと戻る。そこに何か考えされるものがあった。
今自分は目を背けている問題は無いか?逃げ回ってはいないか?

村上春樹さんの作品には、生きていく上でヒントとなるような文章が散りばめられていると感じる。これはまるで自分のことを言ってるかのようだと驚嘆することもある。
だから、日々の生活で迷いや悩みが生じた際に村上先生の作品を読んだりしている。そう考えると、物語の考察というのは(私にとっては)大きな意味を持たない。 

今後も多分作品に自己を投影するように読んでいくのだと思う。それこそ私にとっての「メタファー」なのだ。




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