ディケンズ 二都物語を読んで

シドニー・カートンがひたすらにかっこいいというほかない。

解説を読んで納得したが、たしかに演劇に向いている作品かもしれない。ラストの処刑シーンを是が非とも見たいと思う。

ディケンズって何だかいいな、と感じて、
オリヴァ・ツイスト→ボスのスケッチ→二都物語と適当に手に取って読んできたのだが、読めば読むほどディケンズ自身とその作品に惹き込まれていく。

好きな作家とその作品をより理解するためにも、少なくとも解説はしっかり読んでおこうと思った。

今回の二都物語でも、作品に加えて巻末の解説がかなり役立った(というより感銘を受けたに近い)。

作中に出てきた赤ワインが血に喩えられている点や、登場人物それぞれの役割、作品が書かれた当時ディケンズが置かれていた状況など、こと細かく分析されており、もう一度読み直したくなった。

そうした精緻な分析、解釈は私には出来ないが、もう少し踏み込んで、ディケンズ自身と作品が描かれた当時の社会情勢や文化などを学んでみたい。

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