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浅草と僕、私 4

2年前の浅草も大雪だった。
朝の時点でうっすらと積もっていたので、わざわざミラーレスを持って出社したのだった。
「帰れなくなる恐れがありますので早めに帰りましょう」と呼びかけて、真っ先に帰路につき、迷わず浅草寺に向かった。
降雪は勢いをもったまま建造物の屋根屋根に積もっていき、あるいはライトで照らされ幻想的な空間になっていた。
帰り道、曙湯の前を通った。
曙湯は台東区の文化遺産的建物で、藤棚と屋根に積もる雪の模様が見事だった。
雪見風呂と洒落込むには露天風呂が無い銭湯なので、そのままその足で湯どんぶり栄湯まで向かった。
ルーバー天井から落ちてくる雪よりも雨に近い粒が、サウナで火照った体に当たり気持ち良い時間だった。

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今日はここまで。

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