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食道がんを知る

※この記事は医療従事者ではない私が、各種情報源(公的機関や医院など)から情報を集めてまとめた記事です。
より詳細で正確な情報を確認されたい方は、各リンク先をご覧になってください。

先日父が食道がんと診断され、国立がん研究センター等の情報をもとに情報収集をしています。

私にとっても必要な情報が集まったnoteになるよう、書き記したいと思います。


食道がんとは

読んで字のごとくですが、食道にできるがんが食道がんです。
食道とは、消化器の一つです。
食道自体には消化機能はありませんが、同じ消化器である『胃』に食物を送るための通り道の役割があります。
その通り道にできたがんのことを食道がんといいます。

食道のつくりとがんの発生

食道は4つの要素から成り立っています。内側から順に以下の通りです。

  1. 粘膜

  2. 粘膜下層

  3. 固有筋層

  4. 外膜

がんの発生場所は最も内側にある粘膜が約9割といわれています(日本人の場合)
その理由は、がんができる仕組みにあります。

食道がんの種類と出来る仕組み

食道がんの種類は大きく2つあります。

  1. 扁平上皮がん

  2. 腺がん

今回は扁平上皮がんのみにフォーカスします。

食道がんが発生する場所の約9割が粘膜といいました。
この食道の粘膜にできるがんのことを扁平上皮がんと呼びます。
扁平上皮がんは、粘膜上皮にある扁平上皮細胞ががん化したものを指します。

つまり、粘膜にある細胞ががんとなって、悪さをするのが日本人の食道がんと言えます。
ではどのように扁平上皮細胞ががん化するのでしょうか?

扁平上皮細胞のがん化

食道がんの発生要因は大きく3つに分けられます。

  1. 飲酒

  2. 喫煙

  3. 栄養(ビタミン)不足

今回は3の栄養不足については触れません。また別途調べたいと思います。

食道がんの発生原因は、粘膜にある扁平上皮細胞のがん化です。
その主たる原因は飲酒・喫煙と言われています。
理由は、飲酒と喫煙には共通する発がん性物質『アセトアルデヒド』があるためです。

アセトアルデヒドとは

発がん性物質といわれる物質です。
ここでは理解しやすいように、がんをつくる毒素くらいのイメージで良いと思います。

飲酒の場合

基本的に、アルコールは毒素として考えてください。
アルコールを摂取すると、人間の体はこの毒素をどうにか無害な物質に変えようと努力します。
その過程でアルコールは以下のように変化します。

アルコール>アセトアルデヒド>酢酸>水・二酸化炭素

この2段階目、アセトアルデヒドが発がん性物質となります。
今変化がうまくできず、アセトアルデヒドのまま体内に残ってしまうとがんの要因となってしまう と私は解釈しました。

では"うまくいかない"とはどういう場合か?
これは残念ながら遺伝などで決まっているようです。

アセトアルデヒドが "うまく分解できない人" の特徴は以下です。

  • 飲酒で顔が赤くなる

  • 少量の飲酒で二日酔いになる

これらは毒素であるアセトアルデヒドが分解できないから起きる事象です。
この分解する力は遺伝によって決まっているようです。

つまり、世間一般でいう『酒が弱い人』『酒が飲めない人』がアセトアルデヒドを "うまく分解できない人" に該当します。

結論、『酒が弱い』を言われる人は、飲酒による発がん性が高い。なぜなら、アセトアルデヒドを分解する力が弱いから。
といえるのではないでしょうか。

喫煙の場合

詳細は調べ切れていませんが、たばこ煙からも高濃度のアセトアルデヒドが検出されるようです。
なので、理論としては飲酒と同じと考えてよいでしょう。

アセトアルデヒド
たばこの煙と受動喫煙

厚生労働省 e-ヘルスネット

食道がんの症状

  1. 胸の違和感

  2. 飲食物のつかえ感、体重減少

  3. 胸や背中の痛み、咳、声がれ

食道がんは初期には自覚症状がないことが多いです。

実際に、私の父も昨年10月くらいからものを食べるとしゃっくりを頻繁にするようになったとのことです。つまり、つかえ感が出ていたということです。
また、それから2カ月程度で体重が5kgほど減少したとも言っていました。
その時点で何度も母からは病院に行ってほしいと言われていたようですが、受診はせず。
結果、かなり大きくなった食道がんがあることが1月2日に判明しました。

つまり、自覚症状が現れてからだと遅いということです。

母は、父の食道がん判明から数日たった今も『ずっと言っていたんだ』と私に話してくれます。
よほど心配していたこと、もっと早ければという後悔のような気持ちが伝わるので、その話を聞くたびに本当に辛いです。

話が逸れました。
とにかく、自覚症状が出てきたころにはがんは進行しているということです。

まとめ

今回は食道がんを知ることをテーマに描きました。

  • 食道がんは食道の粘膜にできるがんである

  • 日本人の食道がんのほとんどは扁平上皮がん

  • 食道がんの主たる要因は飲酒喫煙

  • アセトアルデヒドは食道がんとの関連性の高い物質

  • 症状が出たらすぐに検査はしたほうが良い

  • 自覚症状が出たときはすでに進行している

あなたの身近な人に良くお酒を飲む人、顔が赤くなる人がいたらこのことを教えてあげると良いかもしれません。

もちろんお酒をほどほどに飲むことは悪いことだとは思わないので、心配だからお酒飲まないで!とまでは言わなくていいと思います。
ただ、定期的に検査は受けたほうが良いよと言ってあげると良いかもしれないですね。

参照

食道がんの病気について

国立がん研究センター

食道がんについて

がん情報サービス

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