椎名林檎トリビュートアルバム『アダムとイヴの林檎』を今更振り返りつつ、関連した曲も聴いてみよう

 2018年、椎名林檎デビュー20周年を記念してリリースされた『アダムとイヴの林檎』。「世代を越える」、「ジャンルを越える」、「国境を越える」、「関係を越える」をテーマに制作され、その通りのアルバムとなりました。

1.theウラシマ's「正しい街」(編曲:亀田誠治)

 この曲のプロデューサーの亀田誠治の亀に引っ掛けこのバンド名になりました。Vocal & Acoustic Guitar:スピッツ・草野マサムネ、Drums:Mr.Chirdren・鈴木英哉、Guitars:ASIAN KUNG-FU GENERATION・喜多建介、Bass:是永亮祐(当時、雨のパレード)が参加しています。

 福岡での出来事を歌詞にした「正しい街」を、同じく福岡出身の草野が歌っています。


2.宇多田ヒカルと小袋成彬「丸ノ内サディスティック」

 椎名林檎と何度かデュエットしている宇多田ヒカルも参加しています。宇多田と相互の作品でコラボしている小袋成彬も参加しています。トリビュート以後も、「浪漫と算盤」でも椎名林檎 & 宇多田ヒカルのデュエットが実現しています。

 「丸ノ内サディスティック」は、椎名林檎、東京事変名義で様々なカバーがされています。


3.レキシ「幸福論」

 SUPER BUTTER DOGに所属し、100sも経て、現在は主に日本史をテーマにしたレキシとして活動を行う池田貴史。過去に椎名林檎「労働者」に編曲等で参加した他、「きらきら武士」は椎名林檎2018年の林檎博「不惑の余裕」でもレキシがゲストで参加しました。

 「幸福論」は椎名林檎デビューシングルであり、『無罪モラトリアム』の悦楽編も存在します。


4.MIKA「シドと白昼夢」(プロデュース Jonathan Quarmby for 365 Artists)

 レバノン出身、高音のヴォーカルによるポップサウンドのシンガーソングライター。フジロックや恵比寿LIQUIDROOMでライブ、また宇多田ヒカルとの親交もあります。

 「シドと白昼夢」は『無罪モラトリアム』に収録された他、服部隆之編曲ver.もあります。



5.藤原さくら「茜さす 帰路照らされど・・・」(編曲:冨田恵一)

 藤原さくらは、シンガーソングライターや女優としても活動を行い、現在、東京事変・伊澤一葉らとともに「ムジカ・ピッコリーの」にも出演しています。編曲の冨田恵一は、冨田ラボというプロジェクトを主導し、作品には、藤原さくら、椎名林檎、長岡亮介らも参加しています。また、藤原さくら、椎名林檎、キリンジ、MISIA他、多くの楽曲の編曲・プロデュースをおこなっています。

「茜さす 帰路照らされど・・・」は16歳の時に制作された曲で、アイルランドのバンド、クランベリーズのドロレス・オリオーダンを示す歌詞がでてきます。


5.田島貴男「都合のいい身体」

 ORIGINAL LOVEとして活動を行うほか、田島名義やスカパラへの参加など活動を行っています。長岡亮介とのコラボライブも行い、ORIGINAL LOVEの楽曲にも長岡亮介が参加しています。

 「都合のいい身体」は、「三文ゴシップ」に収録され、斎藤ネコが編曲と指揮を担当しています。


6.木村カエラ「ここでキスして」(編曲:亀田誠治、ピアノアレンジ:伊澤一葉)

 椎名林檎好きでも知られる木村カエラ。この曲では、編曲には亀田誠治、ピアノアレンジに伊澤一葉と東京事変メンバーが携わっています。また、木村カエラの曲には亀田誠治プロデュース作品や、H ZETT Mが作曲やピアノ・キーボードで参加する作品が多数存在します。

 「ここでキスして」は3枚目のシングルとして発売され、歌詞にはシド・ヴィシャスが登場しています。


7.三浦大知「すべりだい」(編曲:UTA & 三浦大知)

 歌手でありダンサーとして、ハイレベルなパフォーマンスで知られる三浦大知。レキシやSOIL & “PIMP SESSIONS”等の楽曲にも参加しています。

 「すべりだい」は、デビューシングルのカップリングとして収録されました。


8.RHYMESTER「本能」

 RHYMESTERは、宇多丸、Mummy-D、DJ JINの三人組ヒップホップユニットであり、Mummy-Dは、特に椎名林檎との共演も多いです。元SUPER BUTTER DOGの竹内朋康とともに、マボロシも組み椎名林檎も参加しています。

 「本能」は4枚目のシングルであり、印象的なMVでもよく知られる。Mummy-Dの参加した2018林檎博「不惑の余裕」でのパフォーマンスも印象的です。


10.AI「罪と罰」(プロデュース:AI & Gakushi)

 R&Bシンガーとして活動するAIも参加しています。ZEEBRA、Mummy-D、安室奈美恵はじめ、様々なミュージシャンともコラボしています。

 「罪と罰」は、MVも印象的でありながら、歌唱面でも高く評価されています。ギターには浅井健一が参加しています。


11.井上陽水「カーネーション」(編曲:H.GARDEN)

 ここでシンガーソングライター・井上陽水が貫禄を見せつけています。2019年にリリースされた『井上陽水トリビュート』では、椎名林檎が「ワインレッドの心」をカバーしています。

 「カーネーション」は、同名タイトルの朝ドラのテーマ曲として制作され、バンドメンバーには東京事変も参加しています。


12.私立恵比寿中学「自由へ道連れ」(編曲:野村陽一郎)

 当時、真山りか、安本彩花、星名美怜、柏木ひなた、小林歌穂、中山莉子の6人組のアイドルグループ(2021年5月より3人加入で9人組に)。メンバーのうち柏木、安本は、関ジャムの令和のアイドルのスゴイボーカリストに選ばれています。ヒャダイン、POLYSICS、レキシ、吉澤嘉代子の他、最近では川谷絵音、iri、マカロニえんぴつ、ポルカドットスティングレイ等のミュージシャンから楽曲提供を受けています。

 「自由へ道連れ」は、ドラマ主題歌としてリリースされました。東京事変解散後の最初の曲となりました。


13.LiSA「NIPPON」(編曲: 渡辺シュンスケ ハマ・オカモト)

 アニソン分野からLiSAも参加。当アルバムのリリース以降、主題歌を担当した「鬼滅の刃」が国民的アニメとなる大ヒットを遂げ、LiSAも国民的シンガーとなりました。

 「NIPPON」は2014年のサッカーワールドカップのテーマ曲として制作されました。


14.松たか子「ありきたりな女」(編曲:塩谷哲)

 女優であり、歌手としてもヒット作を持っている松たか子。ドラマ「カルテッド」では、椎名林檎が提供した楽曲を松ら出演者で歌唱し、その後「ミュージックステーション」では、椎名林檎と松たか子のデュエットも披露されました。

 「ありきたりな女」は、「日出処」に収録されています。MVでは椎名が舞台に立ち演劇をしているシーンも印象的に登場しています。


#草野マサムネ #スピッツ #亀田誠治 #宇多田ヒカル #小袋成彬 #レキシ #池田貴史 #MIKA #藤原さくら #冨田恵一 #冨田ラボ #田島貴男 #ORIGINALLOVE #木村カエラ   #三浦大知 #RHYMESTER #AI #井上陽水 #私立恵比寿中学 #エビ中 #LiSA #松たか子 #椎名林檎 #アダムとイヴの林檎


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?