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まだまだブラッシュアップライフロスなので、ドラマで使用された楽曲10選

 放送から3週間近くたつ現在でもロスが抜けません。未だドラマ考察観てます笑 音楽ファンの自分なので音楽の面から再び使用楽曲を取り上げたいと思います。(↓話ごとに全使用J-POPをまとめたブログはこちら。)

(↓取り上げられなかったけど、出てきてもおかしくない楽曲をあげてみたのはこちら。)

 今回は、10曲に絞ってネタバレありのドラマでの使われ方と楽曲そのものについてもまとめます。

※数字は順位ではなく単なる順番です。

(↓huluにて、全話とアナザーストーリー視聴が可能です!)


1.Tani Yuuki「W/X/Y」

①劇中での使用状況

 第1話、あーちん(安藤サクラ)、なっち(夏帆)、みーぽん(木南晴夏)がカラオケへ行き、受付にいる福ちゃん(染谷翔太)と出会うシーンでカラオケ店のBGMとして流れています。あーちんの2周目での同一シーンの出る第3話でも流れています。
 カラオケのBGMでしかなかったこと、また劇中で多数使用されている平成時代の楽曲でなく令和になってからの楽曲であったこともあり、あまり印象に残ってない人も多いとは思われますが、

似た者同士こうして年老いるまで笑っていたいね

という歌詞が最終回のラストシーンを連想する歌詞であったこともあり、後々振り返って印象に残った楽曲だと感じ選曲しました。

②楽曲に関して

 Tani Yuukiは2020年より活動を開始しました。「W/X/Y」は2021年のリリース以降、Tik Tokで注目され、その後サブスクでも多く聴かれました。2022年には多数の音楽番組に出演し、当曲を歌唱していました。日本レコード大賞の新人賞にもノミネートされています。オススメしたいのがTHE FIRST TAKEでのパフォーマンスです。

 キーボードやギター、MPC、シンセベースによるパフォーマンスであり、Tani Yuukiの歌唱も原曲以上に魅力的になっています。
 なお、2022年にリリースされた「もう一度」と聴き比べてみるとなお面白いですよ。


2.国武万里「ポケベルが鳴らなくて」

①劇中での使用状況

 第1話のカラオケの場面で、なっちが歌っていた楽曲です。なっちがいとこが歌っていたために知ったと言っています。そこから、ポケベルの使い方について調べるシーンがありますが、それが2周目の保育園時代のあーちん(永尾柚乃)がれなちゃん(鈴木凜子・大人時代を演じるのは黒木華)のパパ(勢登健雄)と保育園の先生(中田クルミ)との不倫を阻止するのに役立ちます。第1話のエンディング曲としても使用されています。

②楽曲に関して

 国武万里は秋元康プロデュースの楽曲で1992年に歌手デビューしました。「ポケベルが鳴らなくて」は作詞は秋元康、作曲は後藤次利というおニャン子クラブ作品でもおなじみのタッグによる楽曲です。1993年に放送された、緒形拳や裕木奈江らの出演した同名の不倫をテーマにしたドラマのオープニング曲であることもあり、劇中での使用のされ方も完璧でした。イントロの切ないイントロと国武万里の歌唱が非常に切なく感じます
 あーちんたち1989年生まれだと知らない可能性が高いため、なっちの「いとこが歌ってて」のようなきっかけがないと、知る事はないかもしれません。同じ1989年生まれ(早生まれのため、学年は1つ上)の自分も、劇中で流れたJ-POPの中で唯一初めて知った曲でした。


3.ORANGE RANGE「イケナイ太陽」

①劇中での使用状況

 あーちんたちの成人式後のカラオケで福ちゃんが歌っています。このカラオケのシーンは何度も登場し、福ちゃんの「イケナイ太陽」も毎回登場します。1周最後の日のあーちん、なっち、みーぽんの会話で福ちゃんの歌った曲が「粉雪」系のそっち系だと誤認しているくだりがあるので、2周目の麻美が福ちゃんが歌ってるのに居合わせた際に、「『粉雪』でなければ、そっち系でもない」と思う場面も面白いですね。

②楽曲に関して

 ORANGE RANGEは沖縄出身のバンドで、「ロコローション」や「」等の楽曲で知られています。「イケナイ太陽」は2007年リリースの楽曲で、堀北真希、小栗旬、生田斗真他、後に有名になっていくいわゆる「イケメン」俳優たちが出演したドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』のオープニング曲でした。劇中で使用されていたように、カラオケでは盛り上がる曲として選曲されやすいです。
 あーちんが「イケナイ太陽」のタイトルに引っ掛けて、福ちゃんに対して様々なことを思う場面がありますが、その中にあった「イケテナイ太陽」は「イケナイ太陽」の収録シングルのカップリングの、メンバーの会話等も入ったカラオケバージョンのタイトルでもあります。


4.槇原敬之「僕が一番欲しかったもの」

①劇中での使用状況

 福ちゃんが、「イケナイ太陽」に続いて歌った楽曲。あーちんが脳内シミュレーションでは音楽やろうとしている福ちゃんを止めようとする場面でカラオケの演奏停止ボタンを押す曲ですが、実際には止めることなく福ちゃんは歌いはじめます。
 曲が歌い終わり、音楽の道へ進むのを止めようとしていたあーちんが福ちゃんがしーちゃん(市川由衣)と別れた後に子どもが生まれることを思い出し、止めるのをやめ、(「粉雪」系のそっち系であることは認めていると思われるが)やはり「粉雪」じゃねーと思う場面もあり。
 第2話ではその後、嫌いだった中学時代の先生ミタコング(鈴木浩介)が痴漢冤罪に巻き込まれるのを阻止します。ミタコングがお礼にあーちん家を訪ねるシーンでのエンディングでも流れました。

②楽曲に関して

 1984年に活動を開始して以降、「どんなときも」、「もう恋なんてしない」の他、SMAPへの「世界に一つだけの花」や浜田雅功とのコラボ「チキンライス」でも知られる槇原敬之。「僕が一番欲しかったもの」は元々はイギリスのR&BグループBlueへの提供曲「THE GIFT」を日本語詞でセルフカバーしたもの。日本テレビ系列のドラマ『ラストプレゼント 娘と生きた最後の夏』の主題歌でした。後にCMにも何度か起用されました。
 個人的には、2018年に私立恵比寿中学のバンドセットでカバー曲も披露するライブちゅうおんにて安本彩花のカバーが印象に残っています。


5.レミオロメン「粉雪」

①劇中での使用状況

 とにもかくにも粉雪は加藤(宮下雄也)。あーちん1周目のカラオケシーンで福ちゃんが歌った曲として誤認されていました。しかし、実際にはあーちんが中学時代に好きだったものの、成人式では激変してしまった加藤が歌唱していました。アナザーストーリー含め、成人式後のカラオケシーンでは毎回登場しました。あーちんの5周目ではあーちんが乱入して歌い始め、サビを奪いにくるシーンもあります。アナザーストーリーでは、加藤の歌唱に、チビあーちんの可愛い歌声も観ることができるのでオススメです。(「粉雪」のサビ強奪は徳に影響すると思う笑)

②楽曲に関して

 レミオロメンは山梨県出身の3ピースバンドで、2000年から2012年にかけて活動しました。「3月9日」等の楽曲でも知られています。2005年、沢尻エリカが主演した『1リットルの涙』の挿入歌として使用されました。レミオロメンとともに、小林武史が編曲に加わっています。サビに向かって盛り上がっていきサビで「こな~ゆき~」と叫ぶように歌う楽曲は、加藤のように当時カラオケでは必ず歌いたい人がいる楽曲でした。


6.King Gnu「白日」

①劇中での使用状況

 4周目あーちんが大学院を卒業し、研究医となった通勤のバスで聴いていた曲です。流れていたのはイントロの部分ですが、人生を4周もしている人の聴く

真っ新に生まれ変わって人生一から始めようがへばりついて離れない地続きの今を歩いているんだ

は重みが違う気がします。

②楽曲に関して

 King Gnuは東京藝術大学チェロ科中退の常田大希を中心に、前身バンド含め2013年から活動し、「トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル」を称しています。
 「白日」は日本テレビ系列の坂口健太郎主演のドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』のテーマ曲として書き下ろされました。(ドラマのテーマは劇中で出てきた『逆転裁判2』やミタコングの痴漢冤罪も連想しますね。)作詞作曲の常田大希は自身の周りで起こった出来事の影響もありながら制作したと表明しています。
 千鳥のノブが「King Gnuの歌い出し(くらい繊細)」という表現をしていた東京藝術大学声楽科卒業の井口理のボーカルが劇中で流れたときは、当時の流行りの曲を聴いていたワンシーンなのに引き込まれてしまいます。
 ドラムの勢喜遊は、以下のツイートもしています。


7.ZONE「secret base ~君がくれたもの~」

①劇中での使用状況

 第1話のあーちんたち3人のカラオケで、3人で歌っていた曲であり、第7話の4周目でなっち、みーぽんと仲良くならない人生となってしまい、まりりん(水川あさみ)と食事していた場で、なっち、みーぽんと偶然再会しながらも、同席することなく別々の席で食事することになった切ない場面でのエンディングでも使われていました。

②楽曲に関して

 ZONEは1998年に結成し、2005年まで活動したガールズバンドです。(2011年~2013年に再結成。)当初は楽器を演奏していなかったものの、「secret base~君がくれたもの~」以降、楽器を生演奏するようになり、ZONEにとっては様々な意味で転機の楽曲です。また、井上真央が主演したTBSの平日の昼の30分枠で放送されたドラマ『キッズ・ウォー~ざけんなよ~』シリーズの第3弾の主題歌でした。このドラマは、主に夏休みの期間中に放送されるため、普段は大人向けのドラマが放送されていた枠ながら、このドラマに関しては小中学生でも視聴していました。しかし、最終回に近い週は夏休みの終わった時期であったため、録画していないと視聴できませんでした。
 リリースの10年後(歌詞に「10年後の8月また出会えるのを信じて」というフレーズがある)にZONEが再結成したり、テレビアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』では、出演声優による挿入歌として歌唱されました。


8.kiroro「Best Friend」

①劇中での使用状況

 第7話でのあーちん・まりりんと、なっち・みーぽんが再会しつつも別々の席に座った日とあーちん5周目、まりりん6周目の同じ日(第9話)、今度はあーちんがなっちとみーぽんを誘って4人で一緒に会話したシーンからエンディングにかけて流れました。あーちんとまりりんにとっては久々の「Best Friend」のなっちとみーぽんとの会話となり選曲も含め感動的なシーンでした。

②楽曲に関して

 kiroroは沖縄出身のボーカル・コーラスの玉城千春とピアノの金城綾乃の2人組によるユニットです。「長い間」や「未来へ」等の楽曲でも知られています。
 劇中では、同時期に放送されていたパイロットを目指すドラマ『舞いあがれ!』はじめ、朝ドラオマージュが見受けられました。(『花咲舞が黙ってない』撮影時には、朝ドラ主演したばかりの杏に触れました。また、安藤サクラ自身も朝ドラ主演経験者ですね。)それだけに、朝ドラ『ちゅらさん』の主題歌である「Best Friend」が流れたのは印象的でした。
 優しく勇気づけてくれる玉城のボーカルと金城の寄り添うピアノが劇中で楽しく話す4人をより魅力的に映していましたね。


9.My Little Lover「Hello, Again 〜昔からある場所〜」

①劇中での使用状況

 まりりんは6周し孤独な戦いを続けながら、5周目のあーちんと協力して勝ち取った遠い昔に仲の良かったあーちん、みーぽん、なっちとの日常。
 プチ同窓会になった延長を重ねたカラオケの帰り、ただただ日常会話が繰り広げながら流れたエンディングは感動的でした。

②楽曲に関して

 My Little Loverは、akkoとギター・藤井謙二のユニット(リリース当時。その後プロデューサーであったキーボーディスト・小林武史も加入。現在はakkoのソロプロジェクト。)による楽曲です。「Hello, Again 〜昔からある場所〜」は日本テレビ系列『終らない夏』主題歌でした。2010年には、JUJUによってカバーされています。
 akkoのボーカル、ギターの音色、さらにはMVの映像にもノスタルジックな雰囲気を感じる曲で、劇中で4人が仲良く話す日常がものすごく尊いものに思えました。


10.DA PUMP「if」

①劇中での使用状況

 本編では一切使用されませんが、アナザーストーリーにて登場します。あーちんの5周目で、まりりん、なっち、みーぽんの4人組に戻った後に、なっち、みーぽんが食事している場面で、すーさん(近藤春菜)が合流します。すーさんはなっちの塾の友達でしたが、みーぽんにとっては過去に一度会ったのみの市議会議員の人という認識しがありません。
 みーぽん1人、気まずい状況のまま、カラオケに行くことになり、なっちはトイレで抜けてしまい、すーさんとみーぽんの2人、気まずい状況の中すーさんは「if」を歌い始めます。ラップパートを含め1人で歌いこなすすーさんはカッコ良く、恋人を想う歌詞のはずなのに、市議会議員のすーさんが歌うと、地域住民を想う歌に変換されて聴こえる点も選曲が素晴らしかったです。

②楽曲に関して

 1996年結成のダンス&ボーカルグループのDA PUMP。現在ではISSAを中心とする大人数グループとして「U.S.A.」等の楽曲で知られていますが、この当時はISSA以外は現メンバーではない沖縄出身の4人組でした。この4人組時代での代表作といえる「if」は当時、プロデューサーとしてDA PUMP楽曲を多く手掛けていたヒップホップミュージシャンのm.c.A・Tが提供しています。
 2022年にはM1グランプリにて、ヨネダ2000がネタで「if」の歌詞を使用したことでも話題になりました。



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