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不登校の通知表

全く学校に行かなかった場合、期末にもらう通知表(通知簿)ってどうなるかというと、

「斜線」

がついているだけです。

学校に全く行かなかった場合の通知表の例

初めてもらったときは衝撃でしたね。

学校のシステムとしては成績を付けられないということで斜線なんだと思います。

ただ、あまりにも無機質すぎて、子どもを否定されている気がしてかなりショックでした。

だって、上記の写真のように1,2学期は行っていた場合は成績がついていますが、3学期の斜線の方がかなり目立ちますよ。これがあなただ!と言われているような気がして。

この斜線を付ける教師の気持ちってどうなんでしょうか。。。

「そういうものだから」

こんな感じでしょうか。

空欄だと記入がなされていないだけだと思われるし、さすがに×とはいかないので、バー「-」か斜線「/」で後者が選択されたのではと想像できます。

私が教師(教育委員会?文科省?)であれば、『※今回は成績を付けることができませんでした』の一文を上書きしますが。この方がまだマシだと思います。


当時は衝撃でしたが、今となっては、なぜそもそも通知表が必要なのかがかなり疑問になってきています。

テストで何点以上だとか、授業で何回手を挙げたのかだとか、定量的な評価ではなくで、教師の定性的な評価です(もちろん、なるべく公平・公正に成績を付けているのだと思っています)。

この通知表という制度のせいで、日本人は特に「他人からの評価」をひどく気にするようになっているのではないかと思います。

定量的な評価であれば、自分自身でもわかるため、自分で自分を評価することはできますが、教師一任のため、具体的にこうだから、という指標がない以上、他人から評価を受けているだけになってしまいます。

社会に出ると、この定性的な評価で昇進にかかわってくることが多いですが、正直、納得している人は少ないのではと思います。

この慣習が自己肯定感低下にもつながっている気もしています。

どうか、不登校の皆さん(その親の方)は、このような明確な基準がなく、評価された内容が公開されない、通知表の成績なんかで一喜一憂せずに、他人がつけた評価なんて関係ないと思ってほしいです。
(これは、不登校とか関係ないですね・・・)

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