持続可能な運営戦略、5年で約2億円のコスト削減 ーアカデミアにおける技術拡充とコストバランスー
ここでは、大型共用施設における持続可能な運営の実現に関して記していこうと思います。私が行ってきた実例です。
持続可能な運営を目指して
国内外の大学や企業の方々が最先端科学技術を駆使した研究を行う大型施設J-PARC 物質・生命科学実験施設(通称MLF、https://mlfinfo.jp/ja/)。そこに設置されたBL21 NOVAという中性子回折装置(図1)があり、現在私はその装置責任者を務めています。
様々なサイエンスがここでは展開されていて、磁石材料や電池材