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ゴジラ怪獣ここが好き 機龍編その1

ゴジラ怪獣の好きなところを書いていくシリーズ。
今回紹介するのは、ミレニアム世代のメカゴジラ、機龍。
とにかくカッコいいデザインを語ります。
どうぞご一読ください。

フィクションとリアリティ

とかく最近の映画では、設定のリアリティが重要です。
特にSF色をはらむ作品は、見る側のツッコミがエグい角度で隅をつついてきます。
僕としては、多少設定に無理があっても勢いでごまかしてくれればいいや、というタイプです。
むしろ、無茶や無謀を気持ちよく勢いだけで持っていかれると、ちょっと嬉しかったりします。

さて、そんなリアリズム志向はメカゴジラも影響を受けています。
メカゴジラの開発者は昭和では宇宙人、VSシリーズでは未来人の技術を手に入れた現代人。
そして、三体目のメカゴジラの開発は完全に現代人の技術のみで行われています。
つまり、宇宙人や未来人という荒唐無稽な設定から、リアルさを求めた設定に変化しているんですね。

もっとも、これには違う見方もあります。
昭和の時代においては、巨大ロボットなんてものは完全に空想の産物でした。
そんなものを当時の人類が作ってしまっては現実味がないので、やはり空想の存在である宇宙人に作らせたというわけ。
しかし時代が変わって、現代の社会が空想の世界に追いついてきます。
そのため、現代の自分たちの延長線上にある未来の技術によりロボットを作る、という設定が可能になるわけですね。
さらには、コンピューターの発展により現代の技術のみでロボットを作るという設定に至ります。
つまり、時代時代の社会に準じたリアリティがあるとも考えられますね。

ナンバーワンカッコイイデザインロボカイジュウ

さて、今回紹介するのはそんなリアリズムを感じる機体。
個人的に一番カッコいいと思っているメカゴジラ、正式名称「MFS-3 3式機龍」です。

機龍 予告切り抜き

ゴジラ(東宝特撮)チャンネル「ゴジラ×メカゴジラ 予告編」より
https://www.youtube.com/watch?v=TdNlfZfIdF4

機龍については、なんといってもそのカッコよさから語るしかないでしょう。
まず、装甲の隙間から内部の駆動部分がチラ見せされているところ。
工業用のロボットアームなどで、配線が外部に露出しているようなイメージです。
こういう細かなところに、得も言われぬメカ風味を感じます。
全体のシルエットは割とすらっとしているのに、なんだか無骨な印象を受けるのはこのチラ見せの効果なんじゃないでしょうか。

各装甲は、パーツ単位でみると丸っこい形をしたものが結構多いです。
しかし、要所要所に巧みに角ばったところがあったり、直線的な意匠が施されています。
そのため、全体のイメージは直線的になっているという、技ありの仕上がり。

背ビレもいいですねぇ。
機龍はゴジラの骨格をメインフレームに作られた機体という設定です。
それを反映してか、背ビレはゴジラのものに近い、ちょっと生物的な印象の形をしています。
前述したチラ見せされた内部も、メカっぽいのと同時に生き物が外部装甲を纏ったような雰囲気。
サイボーグというか生体兵器というか、ただの機械じゃない感をムンムンに漂わせています。

あと、頭部にある角の向きも好きですね。
今までのメカゴジラは頭のてっぺんから、前方に向かって曲がっているような形の角でした。
これが機龍では、眉間のチョイ上あたりから後ろに向かってすらっとした角が伸びています。
角がちょっと変わるだけでこんなに顔つきがカッコよくなるのか、と感嘆してしまうアイデアです。

それとねぇ、全体的に体形がカッコいい!
足回りや肩のあたりはどっしりしているのに、腰はキュッと引き締まっている。
首がぐっと太く、小顔なスタイル。
マッチョではないけれど無駄のない、鍛え上げた身体のような感じですね。
実は、僕はブルース・リーが大好きなんですが、結構身体つきは似てるところがあると思います。
もちろんリーは鍛えているとはいえ人間ですから、フォルムがまったく同じわけではないですが、首回りや腰のあたりをデフォルメしたら機龍みたいな感じになるんじゃないかと思いますね。
どっちも龍ですし、はい。

継承と刷新

そんな、とにかくカッコいい機龍ですが、ところどころこれまでのメカゴジラっぽいところもあります。
背中に背負っているバックパックなんかはスーパーメカゴジラっぽいし、膝や肩の丸っこさもVSシリーズのメカゴジラを彷彿とさせます。
一方横顔の輪郭は昭和メカゴジラっぽいし、顔つきもちょっと悪そうな感じ。
メカっぽさを前面に押し出しているところなんかも、昭和メカゴジラのデザインを現代風に昇華したように感じます。
まさに、歴代メカゴジラのいいとこどりなんですね。

逆に、これまでのメカゴジラとの大きな違いもあります。
尻尾が非常に長いんですね、機龍。
これがまた、生物っぽい身体と非常にマッチしていてカッコいい。
その名の通り、まさに機械の龍といった風格です。

と、まあ、とにかくデザインのすばらしさをひたすら書いてしまいました。
しかし、カッコいいのはデザインだけではありません。
機龍は装備した武器や機体の設定もしっかりカッコいいのです。
次回は、機龍及び機龍(改)のスペック、装備あたりに触れていきますね。


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