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面会交流を正当な理由なく拒否した場合のリスク

多治見の弁護士木下貴子(@多治見市,多治見ききょう法律事務所)です♪
読んで下さってありがとうございます🥰感謝しています💖

これまで時々お伝えしてきた通り,私に対する攻撃は,色々ありましたが,私が被害を受けた刑事事件(著作権侵害)は起訴されて刑事処罰がなされ,民事事件も少しずつですが,最近は確実に進んでいるのを実感出来て,とてもありがたく思っています♪

ところが・・・つい先日↓全く知らない男性から「母親」「母子家庭」に対する批判的なコメントをいただきました。

今頃なぜ,私の投稿に対してコメントしてくるんだろう?という疑問と,今回ご紹介する動画のように,不当と判断された面会交流拒否の事案も取り上げているけれど,ちゃんと公平に観てくれているのか?とか・・・

あまりの発言の内容に驚きましたが・・・その発言の問題性(特に末尾部分)に気づいていないことが,女性,母親にとっては脅威だと,改めて感じました↓

「母親が親権もつのがよくないです。

DV加害者でも不倫しても母親親権が9割って異常です。

子どもの教育に悪い。

貧困と虐待の温床になる母子家庭を抑制する意味でもすぐに父親に親権変更すべきじゃないでしょうか。

母子家庭は児童虐待ですよ。」


世界での痛ましい状況も,こうした身近な家事事件に関わる紛争も,偏見,暴言や暴力による威圧や支配ではなく,一人一人の命を大切に,愛のある解決が出来,大人も子どもたちも,安心安全に過ごせる生活が保たれることを祈っています。

メルマガ読者さん(男性)が教えて下さいましたが,これまで毎日会えていた子どもさんに,別居により会えなくなってしまうことで,本当に精神的におかしくなってしまう方,自殺などを考えてしまい,自暴自棄になってしまう方がいらっしゃるということ。子どもと離れて住む別居親の方には言い尽くせない深い苦悩があるのを感じます。

一方で,人格を否定するような言葉の暴力(モラハラ),ビクビクしながら過ごした生活から,別居することで,やっと抜け出して平穏な生活となったのに,面会交流のための連絡をする度に恐怖を感じ続け,別居したのにもかかわらず,相手からの非難,支配的な言動を受けて,平穏な生活が出来ずに苦しんでいる同居親の方もいらっしゃいます。

お子さんと一緒に過ごす同居親の方も,離れて過ごす別居親の方も,みんな一人一人,大切な命,人生。
だから,私は,やはり,自分だけが犠牲になる,とは思わなくていいと思っています。
自分自身の幸せ,平穏で,精神的に豊かで,安心して生活できるために,それぞれの希望を伝えていい,と思います。

面会交流は別居親,同居親の話合いで決められていきますが,最も重要な関わりを持つ人として「子ども」自身がいます。

別居親の方も,同居親の方も,自分とは子どもは異なる人間で,子どもは子どもとして意見がある,ということを意識してもらえたらと思っています。

子どもは,自分と同じように,別居親である自分に会いたいと思っている・・・本当にそうなのか?
子どもは,自分と同じように,別居親には会いたくないと思っている・・本当にそうなのか?

ここのところ動画で解説させていただいている事例をみたり,実際にお子さんが話す内容を聞くと,どちらの親とも異なる思いを持っている,と感じさせられます。

お子さんによっては,同居親が会っていいよ,と言って面会交流を促しても,勝手に決めるな,本当に会いたくない,と言っているものもありますし,反対に,一緒に住む同居親は会うための調整が負担になっていることはよく分かっていて,気を遣ってしまうけれど,自分自身は別居親と会うと楽しい,という気持ちを伝えているものもあります。

その意味では,同居親,別居親,子ども自身,それぞれの幸せ,希望,利益が対立してしまうこともあるけれど,それぞれが大事な命。あなた自身も本当に大切な命。

面会交流では,「子の利益」が最優先とされるので,その点はもちろん配慮する必要がありますが,難しいけれど…すべて自分が譲ってしまうのではなくて,自分の考える幸せも実現できるように,それぞれのことを大切にしながら,自分が納得できるよう,出来ることをしていい(もちろん,法律の範囲内で,です!が),それは,両立し得る,と私は,思っています。

私自身も,色々あったことで,別居親,同居親の気持ちや共同親権となった場合のリスクなどについても改めて考えることが出来ました。

全て自分にとっては必要な出来事として,忍耐強く,愛をもって進んで行けば,何があっても,良い方向に進んで行くと感じています。

面会交流で同居親側として攻撃されてしまうことがあったり,別居親側として,大事な子に会えなくて本当につらい思いをしたり…
子のために大切な養育費を合意したのに支払ってもらえず,どうしたらいいのか迷い,関わりたくないのに,と,しんどい思いをしたり…

周りの人に話すことも出来ず,誰も味方がいないように思われて,孤独に戦っている人もいる…

これからどうなるのか,不安に思う方が,家にいながら隙間時間を使って,知識を得ることで,
少しでも心の中に火がともって,肩の荷が軽くなったり,今そこにある豊かな時間に気づくことが出来たりして,
少しでも安心して過ごすため時間,ホッとして笑顔になれる時間となるお手伝いができたらと思っています。

今回は,「面会交流を拒否した場合の同居親のリスク」に関するテーマ。正当な理由がなく,面会交流を拒否すると,損害賠償請求などによってお金を支払わなければいけなくなったり,場合によっては,親権者を変更させられたりしてしまうこともあります。そのため,子どもの利益,子どもの視点でも考えてみることは本当に重要になります。

面会交流のやり方がおかしい,などと裁判所に対して,裁判所前で抗議街宣活動をしたり,同居親の代理人となっている弁護士事務所前で抗議街宣をしたり,面会交流はもちろん子の利益のために大切なものでもあるけれど,一方で,子の利益のために制限されるべき場合もある,と主張する私のような弁護士に対して,誹謗中傷や抗議街宣をしたことによって,望むように子どもさんと会えるようになったという事例を私は知りません。

むしろ,自分が正しいと思うことを認めさせるためならば,違法行為,犯罪行為を含め,自分の意に沿わない言動をする親,相手の日常生活の平穏,平穏な業務(仕事)活動を阻害することも厭わない親,同居中もそのような言動で配偶者を支配してきたのではないか,一方的かつ自分勝手で,攻撃性の高い親とみなされ,そのような考え方,言動をする親に会わせるのは子の健全な成長を阻害し,子に悪影響を与え,子の利益に反するのではないか,と思われてしまい,ますます,望むように子どもさんと会えることからは遠ざかってしまう,と思っています。

それよりも,今回ご紹介するような,裁判所を利用した法的な手続きで,面会交流が実施出来るようになっている事例はあるので,もし,相手に抗議して自分が正しいことを認めさせることが目的ではなく,お子さんに会うことが目的で,子の利益のために本当会うことが良い,とされるような事案であるならば,ご紹介しているような裁判所での手続きを考えてもらいたいと思います。

改めて,このテーマを中心にお話した,当時よく見てもらったトップ3に入っている動画をご紹介します

https://tajimikikyo.com/?p=4108

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