孤立するのが好きな彼
いつもひとりでいる
ご飯を食べる時も
教室に入る時も
学校から帰る時も
そしていつも一人でいようとしている
朝目を覚ますのも
朝食を作るのも
時を過ごすのも
全部自分の仕事だと思っている
何かを作る時も
何かを書く時も
誰といようとも
どこにいる時も
彼は一人であると思っている

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優しい顔を見せないで
おとなしい声で話しかけないで
温かい手で私の方を触らないで
疲れ果てたのならそう言って
もうやってられないと諦めて
放棄したっていい
もう続けていられないと
美しいものを見せないで
きれいな石をかざないで
真っ白い服なんて送らないで
また会いたいなんて言わないで
こんなに近くにいたって
全く違う世界に住んでいることだってあるのよ
あなたの思いを知ってしまった
だけど私にどうしろというの

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優しさとは何も言わないこと
押し黙るんじゃなくて
無視するのでもなくて
全てを受け入れること

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たったひとつのことが
隣と隣の人を
こちらとあそこの人を
めぐり合わせるだなんて
たったひとつのことで

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そんなにあなたの思いを知ってしまったとき
私はどうなってしまうの

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お願い
私があなたを傷つけてしまうわ
お願い
だから傷つく覚悟をしておいて
お願い

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何も考えないようにしよう
何も考えないようにしよう

みんなは何も悪くない
誰一人として罪は無い
誰もが無罪なんだ
僕の世界の中では
僕以外の誰もが

皆の顔が泥で汚れている
誰もが他人を指差している

僕のことを許しておくれ
僕も悪気はないんだ

ただ君たちのことが羨ましかっただけ
君たちのことがねたましかっただけ

何も見なくていい
何も知らなくていい
そう言って
だから何も見せないで
何も知らせないで

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これはほどけるの？

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広がってゆく
無意味に
"どういうわけ？"
たくさんのもの
たくさんの
たくさんのもの
もしくは誰か
"あなたのことが好き"
だけど
"ええ、そうね"
もういいや
もういいよ

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もうすぐ扉が閉まってゆく
私は月の下を歩いている
アニメから響く笑い声
赤ん坊のためのスプーン

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I will be broken away
I will not be awake 
I will not feel 
I will not breathe 
close my eyes, 
make myself clean
set me free