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日本のおっさんがハンガリーでゴッドファーザーになった話

日本人が『ゴッドファーザー』という言葉を聞いて、真っ先に思い浮かべるものはなんだろうか?

僕を含め多くの一般的な日本人は、この映画な気がする。

そして、この映画がマフィアのお話であることと、そもそも『ゴッドファーザー』という単語に馴染みがないという事の見事な相乗効果で、

       ゴッドファーザー = マフィアの親分

と思ってたのは僕だけじゃないはず(笑)
僕だけだったら恥ずかしすぎる。やめて、ほんとに、恥ずかしすぎる。

じゃあ何かって言うと、Wikipedia のこの映画のページにご丁寧に書いてあった。

キリスト教(特にカトリック)文化において洗礼式に選定される代父母のことであり、その後の生涯にわたって第二の父母として人生の後見を担う立場である

Wikipedia 

つまり、
    マフィアとは何も関係ないの。
    この映画のための造語でもないの。
    名付け親でもないの。

子供が生まれたら、親は代父母として

  • ゴッドファーザー

  • ゴッドマザー

を誰にするか決める。普通は夫婦。二人合わせてゴッドペアレンツ。
ゴッドペアレンツから見たらその子供はゴッドチャイルド。
おーまいごっど、そういうことなの。

普通は近い親戚の中から選ぶ事が多いが、親しい友人ということもある。実際今回、妻(ハンガリー人)の親友の子供のゴッドペアレンツにご指名頂いた次第。なんとも光栄じゃないか。

と言っても、3年前にその子供の上の子のゴッドペアレンツにもなってるので、僕がゴッドファーザーになるのは実は2回目。こうして複数の人のゴッドペアレンツになる事も普通にある。

ゴッドペアレンツになったからといって、じゃあ実際何しているかというと、誕生日にプレゼント贈っているぐらいのもので、だいぶ形骸化してる感はある。近所に住んでいたらもう少し濃い付き合いがあるかもしれないけれど。

一応、後見人なので、その子の両親が二人共亡くなったりしたら話は変わってくるだろうけど、戦前や戦時中ならまだしも、現代では不慮の事故くらいですよね実際。

まぁそんな訳で、こうしてご縁があって極東の島国から来たおっさんが、ハンガリーでゴッドファーザーになりました。マフィアの親分じゃないよ。


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