オリジナル歌詞【俺達は負けている】

俺達は負けている
本能に負けている
命の手綱の
根本を握られて

逃げようと思えば
喰らうことさえも
諦めるしかなくなる
生物の憂鬱

心病めば
知性は侵され
人格のふりで
撒き散らす毒

生きるしかない
本能を抱えたままで
困難しかない道を

俺達は負けている
本能に負けている
奴の正義は
種の保存だけさ

戦おうと思えば
群れからも離れて
孤独な寝ずの番
その先はあの世だ

性を憎んでも
奴の手の上
意識するだけ
奴に近付く

飼い馴らせよ
こちらも綱を引っ掛け
暴れ馬に乗りながら

★━━━━━━━━━━━━━━★

今回の構想

脳が長い間ストレスに晒された時、最初に萎縮していくのが、進化の過程で後になって発達した部分。
動物として元からあったと考えられる部分はそのままだから、本能のうちごくごく単純な生存の機能の方が相対的に大きくなっていきます。

人間の場合、「知性」と「本能」が別個にあって釣り合いがとれているように錯覚しがちですが、「知性」と呼ばれるような振る舞いは上記の理由で本能に簡単に侵されてしまいます。さらに、なまじ知性的な人格が残っていれば（人格が残る程度の侵され方ではこうなるのが普通かと）、「知性の皮を被った本能」が爆誕してしまいます。

これを知性で覆そうとするのは近代の考え方。全てを断って上に行こうというのは、断食などの修行に向かう、ということになるでしょうか。
どちらも「知性」の理想になるのですが、種の生存を無視すると全滅エンドなので、どこかで本能に譲らなければならない。力関係はどうにもならないわけです。

種を残すだけの必要を超えて「モテ・非モテ」を気にしすぎるだとか、性的にみられることを憎むばかりに自分と関係ない性的魅力のある同性を叩くとか、こういうものも非常に性欲に侵された考え方だと思います。
（性的なってことでいえば、個人的にはコイバナも人を選ぶ話題だと思います。恋愛に興味ない人って意外に多いからね。）

本能のコントロールをしきることはできないので、こいつが悪い方に働いていると意識したら、どう扱っていくかと考えいくのが良いと思います。

アンガーマネジメントや瞑想が流行ってるのは、本能のコントロールを程よくしたい人が多いからでしょうね。程よくね。

★━━━━━━━━━━━━━━★

 ★メロディは自由につけてください。
　ここに書いてない部分の歌詞の補作は構いません。（ご依頼があれば書きます。）Ahーの追加や合いの手追加のようなものもOKです。

★許可なく改変したり、私が書いた部分をご自分の名義にしてしまうのは駄目です。
改変はご一報くださればOKです。

★曲をつけられて公開された場合、お知らせいただけたらありがたいです！