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AI業界のデータセンター建設ブームとその課題について


こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
人工知能(AI)の急速な発展は、大規模なデータセンター建設の波を引き起こしています。投資家の間ではAIやデータセンターと言う言葉を聞かない日がありません。
このデータセンターの建設がスローダウンしていると思われる記事をWSJで見つけました。

AI業界の新しいデータセンターへの渇望が満たされない理由(WSJ)

https://www.wsj.com/tech/ai/why-the-ai-industrys-thirst-for-new-data-centers-cant-be-satisfied-93c7eff5?mod=tech_lead_story

データセンター建設で多くの困難に直面しているそうです。
今回は現状と直面している主な課題を確認してみたいと思います。
それではどうぞ!


部品と物件の不足

  • カスタム冷却システムとバックアップジェネレーター:AIに必須のカスタム冷却システムのリードタイムは過去数年で5倍に増加し、バックアップジェネレーターの納期も1ヶ月から最大2年に延長されています。

  • 不動産の問題:データセンターに必要な広大な不動産と十分な電力、データ接続のアクセスを確保することが困難になっています。一部の企業は、エルサルバドルの火山の隣やアフリカ、西テキサスのコンテナ内にデータセンターを設置するなど、創造的な解決策を求めています。

グローバルな探求

Hydra Hostのようなデータセンター運営会社は、10,000個のAIチップを運用するために必要な15メガワットの電力を求めて、米国内外の複数の場所を検討し続けています。このような企業は、適切な場所とリソースを見つけるために数ヶ月を費やしています。

チップと空間の激しい需要

  • AIチップの不足:NvidiaのようなAIチップの需要が急増しており、特にデータセンター用のグラフィックス処理ユニット(GPU)の入手が困難になっています。AIの進化に伴い、必要なGPUの数も急増しています。

  • 空間の限界:米国内のデータセンタースペースは昨年26%増加しましたが、供給は需要に追いついていません。空室率はほとんどなく、利用可能なスペースの価格は上昇。

大手の戦略

Amazon Web Services, Microsoft, Googleなどのクラウドサービス大手は、新しいデータセンターに数十億ドルを投資しています。これらの企業は、増加するデータセンターの需要を満たすために、施設の迅速な建設と拡張を図っています。資金力のある企業が優位なのは間違いないでしょう。
新規参入はすでに相当ハードルが高いと思われます。

まとめ

AIのデータセンターの需要は今後も増加することが予想され、業界はより迅速かつ効率的なソリューションを求めています。しかし、供給網の問題、不動産の不足、技術的な課題など、解決すべき問題はまだ多く存在します。業界全体がこれらの課題にどのように対処していくかが、今後のAI技術の発展に関わってくると思われます。


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